2018年11月13日(火)

第一三共の「DS―8201」、肺がんで良好な成績

ヘルスケア
2018/9/25 16:12
保存
共有
印刷
その他

第一三共は25日、開発中の抗がん剤「DS―8201」の非小細胞肺がんに対する第1相臨床試験(治験)について最新の解析結果を公表した。腫瘍が完全に消失するか30%以上縮小した割合を示す「全奏功率」は58.8%、全奏功率に腫瘍が30%未満減少~20%未満増加した人を加えた「病勢コントロール率」は88.2%と、いずれも良好な成績だった。

第一三共は抗がん剤の研究開発を加速している

カナダで開かれた第19回世界肺がん学会議で発表した。治験はがん細胞にたんぱく質「HER2」の発現や変異が見られ、既に標準薬や化学療法による治療を受けた人を対象に日米で実施した。非小細胞肺がんは肺がんの8割ほどを占める。

安全性の解析対象は18人。米国立がん研究所が定めた5段階の重症度に基づくグレード3以上の主な事象に好中球数減少(11.1%)があった。好中球は白血球の一種で免疫機能に影響する。グレード5の肺臓炎が1例あったが外部委員会でDS―8201投与との因果関係はないと判断された。

有効性については17人が解析の対象。治療中・治療後に病勢が進行せず安定した状態である期間を示す無増悪生存期間の中央値は14.1カ月だった。HER2変異のある患者11人では全奏功率は72.7%、病勢コントロール率100%と一段と高い効果を示した。

DS―8201は低分子薬と抗体を結合した「抗体薬物複合体(ADC)」で、第一三共は次代の旗艦製品と位置づけている。乳がんや胃がんで開発が先行し、2020年度までの承認申請を目指している。非小細胞肺がんについても18年5月に第2相治験に入った。

今なら有料会員限定記事もすべて無料で読み放題

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報