勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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西野監督から森保監督へ バトンはつながれた

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2018/9/28 6:30
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森保一監督に率いられた新生日本代表の初陣を見ながら、サッカーの試合ではあるけれど、完璧にバトンの引き継ぎがなされた陸上のリレーを見ているような気分になった。いろいろな面で前監督の西野朗さんから森保新監督への継承はスムーズに運んだように思う。

パナソニックスタジアム吹田で行われた9月11日のコスタリカ戦当日、G大阪のクラブハウスを使わせていただいて日本代表のOB、OG会が開かれた。

場所柄から釜本邦茂さんや永島昭浩さん、宮本恒靖さん、松波正信さんらガンバOBが多かったのは当然として、日本リーグ初代得点王の野村六彦さんやOB会長の藤口光紀さんら諸先輩の姿も拝見でき、とてもうれしかった。そうやってOBが集まって一堂に会すると、日本代表がつないできた歴史の重みをあらためて実感したのだった。

W杯から引き継がれた日本のよさ

3-0と快勝したコスタリカ戦で感じたのも「継続」という言葉だった。7月のワールドカップ(W杯)ロシア大会でベスト16に食い込んだ西野監督からバトンを渡された森保新監督は、同じ方向性、同じ流れの中で、スピードを落とすことなく好スタートを切った。これはコーチとしてロシア大会の西野監督を支え、内部昇格で指揮を託された新監督だからこそできたことだろう。

ロシア大会と同じく、コスタリカ戦も日本選手のよさやチームとしての魅力がうまく引き出されていた。攻守にわたって味方同士が連動し、いい距離感でカバーリングと素早いパスワークを繰り返す。そうやってグループ戦術を確実に遂行しつつ、代表歴の浅い選手たちが伸び伸びと個性を発揮したのも頼もしかった。

2年後の2020年東京五輪でエースとなるべき存在の堂安律(フローニンゲン)はドリブルで何度も仕掛けてみせた。細かいボールタッチのドリブルは、これまでの日本になかったタイプ。南野拓実(ザルツブルク)も生き生きと相手ゴールに迫り、中島翔哉(ポルティモネンセ)も素晴らしいキックの精度と俊敏さを見せた。

札幌ドームでの練習で槙野(右端)ら選手と話す森保監督(手前)=共同

札幌ドームでの練習で槙野(右端)ら選手と話す森保監督(手前)=共同

ワントップの小林悠(川崎)のようなベテランも含めて出場した選手がそれぞれ異なる個性の持ち主であり、その個々のよさが生きるコンセプトでチームが成り立っていることにも好印象を持った。

採用したシステムは4バックの4-4―2だった。U-21(21歳以下)の選手を連れて戦ったジャカルタのアジア大会は3バックを主戦としたが、コスタリカ戦はあえてそこにこだわらなかった。佐々木翔(広島)、室屋成(FC東京)といったサイドで使いたいDFの特性を考えたとき、サイドバックの方が力は出せると判断したのだろう。システムに対するそのへんの柔軟な考え方も森保監督の特長の一つだ。

初めてのフル代表の試合で連動しながら互いのよさを出して戦えたのは、ピッチに指揮官がいたからでもある。ベテランの青山敏弘(広島)、槙野智章(浦和)のことだ。押さえるべきツボはしっかり彼らが押さえ、ピッチ上で監督がやりたいことをサポートしてみせた。

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