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打点王争う浅村と山川 優勝間近の西武打線けん引

2018/9/25 6:30
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西武が10年ぶりのリーグ優勝に近づいている。ヤマ場とみられた14日からの9連戦を8勝無敗で通過(雨天中止が1試合)。2位ソフトバンクとの直接対決にも3連勝してマジックを点灯させ、連戦前の3ゲーム差を24日現在で6ゲーム差としている。この間、抜群の存在感で7試合連続7得点以上の強力打線をけん引したのが浅村栄斗、山川穂高の3、4番コンビだ。

連戦最終日となった22日。同点で迎えた八回、ロッテ先頭の福浦和也が放った通算2000安打目の二塁打を足掛かりに西武は勝ち越し点を奪われた。しかし敗色濃厚の九回2死一、二塁、山川がロッテ・内の浮いたスライダーを捉えたライナーは左翼席に飛び込む43号逆転3ラン。偉業の祝賀ムードに浸っていた敵地のファンを凍り付かせ、マジックを7に減らした。空気を一変させる一振りはまさに4番の面目躍如だ。

山川(右)は22日のロッテ戦で、九回に逆転3ランを放った=共同

山川(右)は22日のロッテ戦で、九回に逆転3ランを放った=共同

山川、本塁打王をほぼ手中に

連戦中、山川の打棒は大爆発した。14日(楽天戦)の初回2ランに始まり、15、16日(ソフトバンク戦)には3本塁打6打点で大勝の立役者に。8試合で26打数11安打、6本塁打、14打点に加え、四死球でも12度出塁した。「口には出さなかったが打ちたいと思っていた」というシーズン40発をあっさり突破。24日には44号ソロを放って本塁打王のタイトルをほぼ手中に収め、打点も117まで積み増した。

8月は苦しんだ。月間打率は2割1分7厘。特に24~26日、福岡でのソフトバンク戦では13打数無安打の大ブレーキで3連敗の一因となった。打席での内容も悪く、4番から外されても不思議でない状況だったが、辻発彦監督は「(代える気は)全然(なかった)」と言う。

辛抱強い起用を可能にしたのは3番を打つ主将・浅村の存在が大きい。抜群の勝負強さは浮き沈みのある若い4番を救ってきた。山川は「浅村さんが目の前でお手本になってくれる。続こうという気持ちになる」と繰り返す。「大事な試合の前は怖いし、緊張する。でも出場することさえできなかった過去に比べれば、(試合に)出て失敗したり、成功したりする方が楽しい」。指揮官の辛抱と浅村の背中が、新米4番の山川を一回り大きくした。

連戦では浅村もよく打った。直前のオリックス戦では腰付近の張りで先発を外れながら、復帰した14日の楽天戦では初回、右翼線に技ありの先制二塁打。15日のソフトバンク戦では1点リードの五回に値千金の中押し3ランを放った。

浅村は「チャンスの方が力を発揮しやすいタイプ」と自負する=共同

浅村は「チャンスの方が力を発揮しやすいタイプ」と自負する=共同

浅村、好機に一段と集中力

すべての打席に平常心で臨もうとする打者も少なくないが、浅村はその対極にいる。「チャンスの方が力を発揮しやすいタイプ」と自負し「得点圏に走者がいると、いつも以上に集中して配球を読む」と言い切る。連戦中は31打数10安打、3本塁打、11打点。山川に劣らぬ印象を残した。

打撃3部門の中でもこだわりが強い打点は24日現在で119。13年の110を更新し、2度目のタイトルも視野に入る。僅差で追ってくる山川については「どちらが打点を挙げてもチームのためになる。終わってみてどうなるか」。

27日から始まるソフトバンクとの本拠地3連戦は優勝を懸けた戦いになる。「自宅から通えてたっぷり練習できるホームはメチャクチャいい」と山川は話す。今季のメットライフドームでの成績は打率3割2分3厘、25本塁打、60打点。長打率6割8分6厘、出塁率4割4分7厘は驚異的だ。ホームに強いのは浅村も同じ。両者の打点王争いが白熱するほど、ホームでの胴上げがみえてくる。

(吉野浩一郎)

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