2019年3月21日(木)

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初出場の藤原、臆せず攻めて銀 世界柔道

2018/9/24 1:38
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世界柔道・男子81キロ級で初優勝を逃し、天を仰ぐ藤原崇太郎=共同

世界柔道・男子81キロ級で初優勝を逃し、天を仰ぐ藤原崇太郎=共同

表彰台で銀メダルを首にかけられるまで、藤原はずっと考えていた。「どうやったらあれをめくれ(返せ)たんかな」。延長開始直後の13秒、モラエイ(イラン)の内股を受け止め、返し技を狙いながら、それをさらに返されて「技あり」で合わせ技による一本負け。紙一重の"カウンター"の打ち合いで剛力に沈んだ。

1分23秒、先に懐に潜られた。袖を絞って背中で浴びせ倒さす変則隅落で技ありを先行される。日本の柔道家がおよそ思いつかない、「やられたことのない」奇襲技。だが恐慌を来すでもなく、隙を突いた大外刈りでポイントを取り返した。初めての大会、初めての決勝とは思えないほど落ち着いていた。

決着シーンは「駆け引きだった。モラエイ選手が上手だった」と本人はシャッポを脱いだが、井上康生監督は「あそこで行く(判断の)善しあしはあるにせよ、勝負にいっての結果」と評価した。世界ランキング1位の相手に迷わず勝負をかけた、その意気やよしと敗戦をとがめなかった。

国内のライバルと勝ったり負けたりを繰り返し、"僅差"で代表に選ばれた。大会前は「まだ余裕でオール一本勝ちするような力はない」と控えめに語っていたが、正統の背負い投げに得意の返し技、抑え込み、多種多様に勝ち上がった。準決勝では技ありの取り消しにも動じず、支え釣り込み足で文句なしの一本勝ちを収めてみせた。

過去10年、この階級で日本人が世界一になったのは2015年大会を制した永瀬貴規(旭化成)のみ。その再現はならなかったが、20歳の柔道家は甲子園で成長する球児のように、1戦ごとに頼もしさを増した。決勝で負けた後に言う。「(東京五輪に向けて)永瀬先輩に追いつき追い越す時間はあまりないんで、急ピッチで強くなります」

(バクー=西堀卓司)

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