2019年9月22日(日)

バス行き先、訪日客にも分かりやすく 国交省が指針公表へ

2018/9/23 18:18
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国土交通省は路線バスの行き先や経路の表示に関する指針を月内にも公表する。外国人でも理解できるよう、4桁以内でアルファベットや数字を組み合わせる「ナンバリング」という手法を推奨する。車両や停留所の掲示板の表示を分かりやすくすることで、利用者の増加につなげる狙いがある。

国交省が推奨するナンバリングの例。終点などをアルファベットと数字で表している(ガイドライン案より)

政府は2016年に閣議決定した「明日の日本を支える観光ビジョン」に、東京五輪・パラリンピックの開かれる20年をメドに、大都市のバス路線でナンバリングを実施することを盛り込んだ。複数のバス事業者や自治体の連携が必要なため、同省が指針を作り、これに基づいてナンバリングを導入・改良することを促す考えだ。

ナンバリングはバス事業者が実施。向かう方面別にアルファベットで番号を付けたり、どの地点が終点か伝えるために数字で表示したりする。車両の前面や側面、バス停の掲示板などに表示し、日本語が理解できない外国人観光客でも、どのバスに乗ればよいかを分かりやすくする。

表示はひらがなや漢字を使わず、3桁以内の数字か、アルファベットと数字を組み合わせた4桁以内のなるべく少ない桁数で表現することを推奨。同じ地域に複数の運行事業者がいる場合は、調整して異なる番号を付けることを求める。

国交省が2月、公共交通機関を利用した訪日外国人677人から回答を得たアンケート調査では、路線バスの利用に際して困ったこととして26%が「どのバスに乗れば目的地に行けるか分かりにくかった」と回答。要望するサービスは「バス系統(行き先)の数字表記、アルファベット表記」が28%で最も多かった。

同省によると、現在はナンバリングをしていても、異なる事業者が地域内の別路線で同じ番号を用いていたり、漢字を使っていたりするケースが多いという。

同省担当者は「分かりやすく外国人でも利用しやすい表示は一部地域にとどまっている」と指摘。「人口が減る中、外国人の乗車を増やすことがバス路線の維持にもつながる」と分かりやすい表示の導入を促す。

東京都は公表される指針に基づき、20年の東京五輪を目指して外国人旅行客の多い路線で、現行の漢字と数字による表示からアルファベットと数字での表示に見直しを進める方針という。

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