2019年6月21日(金)

大洋塩ビ、大阪工場の生産停止へ 最大手から転落

2018/9/21 18:30
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塩化ビニール樹脂最大手の大洋塩ビは21日、大阪工場(大阪府高石市)の生産を停止すると発表した。国内市場では塩ビ樹脂の供給過剰が続いており、人口減や住宅着工件数の減少から長期に見ても需要回復が見込めないと判断した。千葉工場(千葉県市原市)と四日市工場(三重県四日市市)の2拠点に生産を集約する。

大阪工場(年産15万8000トン)で2020年6月末に生産を停止する。大洋塩ビの生産能力は約3割減の41万2000トンに減少。信越化学工業(年産55万トン)を下回り、能力基準での国内最大手から転落する。同社によると大阪工場は三井化学の工場内にあり、従業員も三井化学からの出向者がほとんど。生産停止後は三井化学に帰任する予定という。

塩ビ工業・環境協会によると、1990年代に年間約200万トンだった日本の塩ビ出荷量は2000年代に入って急減。足元では100万トン強と半減している。日本全体では年193万トンの生産能力があり、インフラ整備が進むインド向けの輸出が生産設備の稼働を支えている。

住宅着工件数などの回復が見込めないため、今後も国内出荷は低調が続く可能性が高い。「関東圏が主な需要地である中、西日本地域で2拠点(大阪と四日市)を維持するのは難しい」(広報担当)と判断した。大阪工場の出荷先は四日市工場に集約する考えだ。

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