2018年11月16日(金)

中国中車はカーボン製の地下鉄車両、世界最大の鉄道展示会

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2018/9/21 12:15
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【ベルリン=牛山知也】鉄道車両世界最大手の中国中車グループは車体に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使った次世代の地下鉄車両を公開した。車体の大胆な軽量化で重量を13%軽減し、運行の省エネを売り込む。情報通信技術(ICT)を用いた自動運転や乗客向けシステムなど車両の情報化も進め、利便性や運転効率も高める。

車体にカーボンを使うなどして省エネを打ち出す(ドイツ・ベルリン)

窓をタッチパネルにして、地図の検索などができる(ドイツ・ベルリン)

開発中の次世代地下鉄車両「CETROVO」の実際の車両を、当地で21日まで開催中の世界最大の鉄道ショー「イノトランス」に展示した。

車両は車体や客席、台車フレームなどがCFRP製。車体単体では35%の軽量化が期待できるという。鉄道車両の車体はアルミやステンレスで製造するのが一般的だが、部材を見直し軽量化をより進める。車両を制御する「インバーター」にも電力消費が少ない炭化ケイ素(SiC)を使い、従来車両に比べエネルギー効率を15%高める。

車体の制御にはICTを活用して無人運転を実現する。中国中車は「従来の無人運転ノウハウを生かし、最高速度を140キロメートルに向上させた」としている。車両の状態は地上から集中管理して安全対策を施したという。

一方、乗客が目にする部分でも「未来の鉄道車両」らしさを随所に盛り込んだ。車両の窓は画面にタッチできる透過型の液晶ディスプレーを採用。乗客が窓にタッチしてインターネットの検索エンジンに接続して経路や地図を調べたり、エンターテインメントサイトや通販サイトなどに接続したりできるようにした。

ボディーに新素材を使ってエネルギー効率を高めたり、情報通信技術を使って利便性や快適性を高めたりするのは旅客機や自動車の潮流とも一致する。これまで大量輸送手段というだけで大胆な変革を免れていたようにみえた鉄道車両にも、時代に合わせた変革が求められていきそうだ。

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