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「卵子の元」、人のiPS細胞から作製 京大など

京都大学の斎藤通紀教授らは九州大学と共同で、人のiPS細胞を卵子の元になる「卵原細胞」に育てることに成功した。培養皿で卵子に成長させれば、生殖細胞が原因で起きる病気の仕組み解明や、生物の発生課程の研究などにも役立つとみている。米科学誌サイエンスに発表した。

研究グループは人の血液からiPS細胞を作製。特別な試薬をかけて培養し、生殖細胞の元になる細胞に育てた。そこにマウスの卵巣の細胞を混ぜて培養を続けた。

5週間後、DNAに結合した特定の分子が外れる生殖細胞ならではの現象が起きた。その数カ月後、人の卵原細胞に似た遺伝子のほか、生殖細胞でしか見られない「減数分裂」に必要な遺伝子の働きも確認。この細胞が生殖細胞であることを示すデータを得られた。

今後はマウスではなく、サルや人の卵巣の細胞とともに培養し、卵原細胞をさらに成熟させる実験を進める。

人は受精後10週の胎児期に生殖細胞の元が卵原細胞になり、出生前に卵母細胞に育つ。その後はいったん休止して思春期以降に卵子になる。不妊治療では卵母細胞を培養して人工授精などを行うが、卵母細胞に育つ詳しい過程は分かっていない。

斎藤教授らは、iPS細胞から作った卵原細胞を培養皿で育てて卵子が作製できれば、成熟過程を詳細に解明したり、不妊治療に役立てたりできるとみている。

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