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eスポーツに5Gを、ドコモなど期待 東京ゲームショウ

世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2018」が20日、幕張メッセ(千葉市)で開幕した。今年の主役はゲーム対戦競技「eスポーツ」。熱い視線を向けるのがNTTドコモKDDIなどの通信大手だ。2020年春に商用化予定の次世代通信技術「5G」は今のところ、普及をけん引する決め手のコンテンツに乏しい。遅延がゆるされないeスポーツにこそ5Gが必要とアピールしている。

ドコモ「スマホでeスポーツを」

幕張メッセの会場では、eスポーツで人気のシューティングゲーム「プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ」のブースに人だかりができた。スマホを使いながら対戦できるしくみだが、スマホの回線は4G。ブース担当者は「回線が安定しない場合に備えてWi-Fiも用意している」と話す。

eスポーツは格闘や射撃などのゲームで、個人や団体で勝敗を競う。ネットの普及や通信速度の向上で試合動画を観戦しやすくなりファンが増えているが、現在は固定回線と高性能のパソコンを使うのが主流だ。

「東京ゲームショウ2018」が開幕し、ゲームを楽しむ人たち(20日午前、千葉市美浜区の幕張メッセ)

NTTドコモの森永宏二ゲームビジネス担当課長は、ゲームショウ2日目の講演に登壇する。「5Gが導入されればスマホゲームのeスポーツ大会がさらに開きやすくなる」と話す。

ドコモは10月7日にeスポーツイベントを東京・渋谷で開く。米エピック・ゲームズの人気シューティングゲーム「フォートナイト」で対戦を楽しめるイベントだ。5Gをつかった実証実験も実施する。5Gの回線を使用し、ゲームのダウンロードやアップデートを体験できる。試合前の準備の時間を短縮する。

KDDIも5Gを見据えてeスポーツの支援を拡充している。8月にはeスポーツの業界団体、日本eスポーツ連合(JeSU)のスポンサーになった。プロゲーマーチームのスポンサーも務めている。

「観戦」の需要にも期待

携帯大手がもうひとつ期待しているのが、ゲームの「観戦」需要だ。ドコモが3月に東京・豊洲で開いたeスポーツイベントでは、観戦者に配る専用アプリを提供した。eスポーツ大会にはコンサート並に大人数の熱狂的なファンが集まる。ただ、ステージ上の選手から遠いとモニターで顔の表情が見えにくいこともある。このアプリは見たい角度のカメラを選択し、選手が戦う様子を観戦できる。10月のイベントでも同じアプリで観戦してもらう予定だ。

政府の要請もあり携帯電話の通話料金は下げの圧力が強まっている。現行の4G通信は、動画視聴のニーズが高まり普及の追い風になった。通信料がかせげるeスポーツを次の重要な収益源にしたいとの思いがにじむ。

今年のゲームショウには国内外から688社が参加し、過去最高の出展社数となった。23日までの期間中、カプコンやセガゲームス(東京・品川)など6社のゲーム会社などがeスポーツの大会を開く。主催はコンピュータエンターテインメント協会、共催は日経BP社で、25万人の来場者を見込んでいる。

(桜井芳野)

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