2019年8月26日(月)

南北首脳の記者会見要旨

2018/9/19 23:52
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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領による19日の記者会見要旨は次の通り。

【金委員長】

平壌で3度目に会った私と文大統領は、先ほど歴史的な「9月平壌共同宣言」に署名した。板門店宣言により、北南関係が歴史的転換の第一歩をしるしたとすれば、9月平壌共同宣言は関係改善のさらに高い段階をひらき、朝鮮半島を強固な平和安全地帯にし、平和繁栄の時代を一層前倒しさせるだろう。

今回、私は文大統領と北と南が共に成し遂げた関係改善の大切な結実を振り返った。わが民族の運命はわれわれ自ら決定するという自主の原則を改めて確認し、北南関係を一段階飛躍させ、全面的に発展させていく実践的な対策について議論した。

数十年の歳月続いてきた凄絶(せいぜつ)で悲劇的な対決と敵対の歴史を終わらせるための軍事分野の合意書を採択し、朝鮮半島を核兵器も核の脅威もない平和の地とするため積極的に努力していくことを確約した。

民族和解と統一の大河が逆戻りせず北南三千里にとうとうと流れるようにするための具体的方策も協議した。9月平壌共同宣言にはこの全ての大切な合意と約束がそのまま盛り込まれている。ここには新しい希望で高まる民族の息づかいがあり、強烈な統一の意志で燃える民族の魂があり、遠からず現実になるわれわれ皆の夢が込められている。

われわれの前途には平たんな道だけがあるわけではないだろう。前途には思いもよらない挑戦と難関、試練も立ちはだかるかもしれない。それでも、試練を乗り越えるたびにわれわれの力はさらに大きく、強くなり、固く集まった民族の力は、一つになった強大な祖国の土台になるだろう。われわれはいかなる逆風も恐れない。

世界は長い間抑圧され、分断され、苦痛と不幸を経験してきたわが民族がどのように自らの力で自らの将来を引き寄せるかを目の当たりにするだろう。

私は文在寅大統領に近いうちにソウルを訪問することを約束した。

われわれは分断の悲劇をいっときも早く終わらせ、民族の胸の内に積もった分裂の「恨」(ハン)と傷を少しでも消すことができるようにするため、いつでも今のように手を固く握り合い、前に立ち共に進んでいく。

【文大統領】

南と北は今日、韓半島全地域から戦争を引き起こし得る全ての脅威をなくすことで合意した。南北軍事共同委員会を稼働させ、軍事分野の合意事項の履行のための常設の協議を進めることにした。

南と北は初めて非核化の方策についても合意した。非常に意味のある成果だ。北側は東倉里のエンジン試験場、ミサイル発射台を関係国の専門家の立ち会いの下で、恒久的に閉鎖することにした。米国の相応する措置によって、寧辺の核施設の永久廃棄などの追加的措置も取っていくことにした。

朝鮮半島の完全な非核化は遠くではなくなった。南と北は今後も米国など国際社会と、非核化の最終的な達成のために緊密に協議し、協力していくことにした。

板門店宣言以後、韓半島とその周辺には巨大な変化が起きている。史上初めて朝米首脳が向かい合い、会談をし、合意事項を生み出した。北側は追加の核実験とミサイル実験を一切しないと約束し、これを守った。韓米両国も大規模な合同訓練を中断した。

開城には南北共同連絡事務所が設置された。常時、我々の問題を論議できる新しい南北時代が幕を開けた。我々は完全な非核化を完成していき、内実のあるよう実践していかねばならない。

平壌で北と南の交流と協力を増やし、民族経済を発展させるための実質的対策をつくっていくことにした。南と北は今年中に東海(日本海)と西海(黄海)線の鉄道と道路を連結する着工式を行うだろう。環境が整い次第、開城工業団地と金剛山の観光事業の正常化も実現するだろう。

朝鮮半島の環境協力と、伝染性疾病の流入・拡散を防ぐ保健医療分野の協力は直ちに進めることができるだろう。離散家族の金剛山の常設面会所の復旧と書簡のやりとり、映像による再会は優先的に実現していくだろう。2032年の夏季五輪の南北共同開催の誘致にも協力していく。

3.1独立運動100周年の共同行事のための具体的準備も始めることにした。10月になれば、平壌芸術団がソウルに来る。

私は金委員長にソウル訪問を要請し、金委員長は近い期日内にソウルを訪問することにした。近い期日という言葉は特別な事情がなければ年内という意味が込められている。金委員長のソウル訪問は北側最高指導者の最初の訪問となり、南北関係の画期的転機がつくられるだろう。

金委員長はきょう、韓半島非核化の道をはっきりと見せてくれ、核兵器も核の脅威も戦争もない韓半島への意志を同じくした。すべての民族と世界の熱望に応えた。

南北関係は揺るぎなく続いていくだろう。平壌会談の成果を基に、朝米間の対話が早急に再開されることを期待する。両国間の首脳会談が速やかに実現し、両国が互いに合意できる地点を探せるようわれわれも努力を尽くすことを約束する。

(ソウル支局)

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