東京五輪へ、差別防止条例などを審議 都議会が開会
東京都議会の定例会が19日、開会した。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、性的少数者(LGBT)や人種を理由とした差別を防ぐ条例案などが審議される。小池百合子知事は所信表明演説で「条例をてこに人権尊重の機運をますます高め、多様な個性が輝く東京を創り上げたい」と述べた。
人種や性別、LGBTなどに基づく差別を禁止する国際オリンピック委員会(IOC)の憲章を踏まえ、20年東京大会の開催都市として差別の解消を目指す。
条例案の名称は「東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」。LGBTへの差別解消に向けた啓発や、ヘイトスピーチ(憎悪表現)防止のため公共施設の利用制限の基準を定めることが盛り込まれている。