2018年10月19日(金)

中国人の「国慶節」人気旅行先、日本が初の首位

中国・台湾
アジアBiz
2018/9/19 20:35
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【大連=原島大介】中国の国慶節(建国記念日)を祝う10月の大型連休中の人気旅行先として、日本が初めて首位に立った。直前に大阪と北海道で大規模災害が発生し、訪日中国人客の減少が懸念されていた。ただ、旅行先の分散が進んでいるほか、災害復旧への対応の早さも評価され、影響は限定的となりそうだ。日中関係の改善も追い風になっている。

総合免税店「ラオックス」秋葉原本店を訪れた中国人観光客ら(2017年10月)

中国の旅行予約サイト大手、携程旅行網(シートリップ)がまとめた。トップの理由として、観光資源が豊富にあり、目的地が多様な点を挙げた。また2017年に首位だったタイでは、今年7月に中国人客を乗せたボートの転覆事故が発生。安全面への不安が高まり、客足が遠のいた面も大きかった。

中国では日本の災害ニュースが大きく報道される一方、交流サイト(SNS)では連日、日本在住の中国人が復旧状況を投稿している。「繁華街の回復など対応の早さが伝わり、逆に旅行を考える中国人に安心感を与えた」(遼寧省大連の旅行会社)とみられる。

関西国際空港が一時閉鎖になり、北海道でも鉄道網が寸断されたことなどから、キャンセルを余儀なくされる人も相次いだ。複数の旅行関係者によると、この影響で両地域を訪れる旅行客は減少する見通しだ。

ただ何度も日本を訪れる「リピーター」が増えたことで、旅の目的地が分散。今回は東京近郊や名古屋、北陸などに向かう客が増えているといい、災害に伴う影響は全体としては軽微になりそうだ。

12日に日本の安倍晋三首相と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がロシアで会談し、相互の訪問について話し合うなど日中の首脳間の交流も活発になっている。中国人の旅行先は外交の影響を受けやすく、日中関係の改善が進んでいることも日本人気に影響しているようだ。

中国の大型連休は国慶節と、2月の春節(旧正月)の2回。家族が実家で年を越すことが多い春節に対し、国慶節は日本のゴールデンウイークに近く、家族旅行などにお金を費やす傾向が強い。日本の旅行や小売りなどインバウンド(訪日外国人)関連の業界にとっても、かき入れ時となっている。

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