SNS間の多言語同時翻訳チャット、Kotoznaが提供開始

2018/9/19 18:00
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スタートアップのKotozna(東京・港)は2018年9月18日、異なる交流サイト(SNS)のメッセージングサービス間で多言語の同時翻訳を実現する無料のサービス「Kotozna chat」を開始した。開始時に対応するメッセージングサービスはフェイスブック・メッセンジャー(Facebook Messenger)、LINE、WeChat(微信)の3種類で、翻訳可能な言語は英語、中国語、韓国語、フランス語、タイ語など100種類以上。訪日外国人旅行者の利用を見込み、18年度中に50万人、2020年度までに国内外で500万人の利用者の獲得を目指す。

異なるSNSメッセージングサービス間を多言語同時翻訳でつなぐ「Kotozna chat」(出所:Kotozna)

異なるSNSメッセージングサービス間を多言語同時翻訳でつなぐ「Kotozna chat」(出所:Kotozna)

Kotozna chatは普段利用しているメッセージングサービスをそのまま使いながら異なる言語圏の人とコミュニケーションを取れるのが特徴。個人のアカウント同士でメッセージをやり取りする間に、Kotoznaが開設する各メッセージングサービスの公式アカウント、およびKotozna chatのクラウドサービスを経由する。

 例えば、LINEを使う日本人とFacebook Messengerを利用するタイ人がそれぞれ自国の言語で会話する場合、日本人はKotozna のLINEアカウント、タイ人はKotozna のFacebook Messengerアカウントをフォローする形で会話する。Kotozna chatのクラウドサービスは入力されたメッセージをGoogle翻訳で相手側の言語に翻訳し、相手側のSNSメッセージサービスに転送する役割を担う。

Kotozna chatはサービスを使い始める際のハードルを低くしているのも特徴で、使い始めるには接続先ID情報を格納した相手のQRコードを読み取るだけで済む。ウェブブラウザーの設定から母国語を自動判定するほか、言語を基に利用頻度の高いSNSを候補として表示する。また、この際に生成されるQRコードには自身のID情報が格納されており、ほかの外国人との利用時に使える。

Kotoznaは同サービスの個人利用に加え、店舗での利用も見込み、QRコードを印刷した店頭販促(POP)の配布を無料で始める。外国人が利用する宿泊施設や飲食店、小売り、交通機関、公共施設などでのPOP設置を広げたい考え。ただし、Kotozna chatを利用できるアカウント種別は個人アカウントに限定されている。

店頭用POPには位置情報データを格納し、Kotozna chat利用時にユーザーの位置情報を把握する。今後は、こうした位置情報や言語情報、行動履歴などを基に特定エリアの広告で収益を見込むほか、年内をめどに大型宿泊施設など特定の業種向けにサービスをカスタマイズしたソリューションを始める予定。外国人宿泊客と日本人スタッフとがコミュニケーションしやすくなるほか、チャットボットの併用で業務効率も改善できるという。

対応するメッセージングサービスは順次拡大する。18年10月には韓国で高いシェアを持つKakao Talkに対応する予定で、さらに欧米での利用が多いWhatsAppへの対応も検討していくという。

Kotoznaは16年10月に創業したスタートアップで、ケンコーコム創業者の後藤玄利氏が代表を務める。18年9月にジャクールから社名を変更した。

(日経 xTECH/日経FinTech 原隆)

[日経 xTECH 2018年9月18日掲載]

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