2019年3月24日(日)

核の申告に触れず 南北首脳が共同宣言

南北首脳会談
2018/9/19 13:04
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が19日に発表した「9月平壌共同宣言合意書」では非核化に関連し、東倉里のエンジン試験場とミサイル発射台の永久廃棄と、米国の対応次第との条件付きながら、寧辺の核施設の永久廃棄も盛りこんだ。ただ、米国が求めてきた核施設の申告・検証は盛りこまれなかった。

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東倉里のミサイルエンジン実験場は6月のシンガポールでの米朝首脳会談で金正恩氏が廃棄を約束したとトランプ米大統領が明らかにしていた。ポンペオ米国務長官は7月、北朝鮮に対して同施設の廃棄について専門家の検証を求めたと明らかにしており、今回、北朝鮮はそれにこたえた格好だ。

寧辺の核施設には5千キロワットの黒鉛減速炉とウラン濃縮施設がある。2000年に米国の核専門家に施設を公開。ウラン濃縮のための遠心分離機が2000台あるとされ、年間40キログラムの高濃縮ウランの生産が可能とされる。

07年の6カ国協議で同施設の無能力化で合意。08年には冷却塔の爆破を公開したが、核開発の検証を巡る米朝の交渉が決裂。北朝鮮は13年4月に再稼働を宣言した。今回の共同宣言では同施設の永久廃棄に触れたが、どこまでを含めるかなど、詳細は明らかにしなかった。

米国が求めてきた核のリスト提出や検証については合意書で触れておらず、両首脳の共同記者発表でも言及はなかった。今回の非核化措置を米国がどう評価するかが今後の焦点となる。

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