北朝鮮、ファーストレディー外交 児童病院・音大訪問
「普通の国」アピール

2018/9/19 10:29
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【ソウル=山田健一】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に同行して18日に訪朝した金正淑(キム・ジョンスク)夫人や同国の民間人に対し、北朝鮮は積極的に交流する姿勢をみせている。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の李雪主(リ・ソルジュ)夫人が金正淑氏と児童病院と音楽大学を訪問。ファーストレディー外交を展開し「普通の国」をアピールする思惑をのぞかせた。

児童病院を見学する李雪主氏(左)と金正淑氏(18日午後、北朝鮮・平壌)=平壌写真共同取材団撮影

北朝鮮で李雪主氏がホストを務める行事が明らかになるのは珍しい。韓国の代表取材団によると、金正淑氏と李雪主氏は18日午後に平壌の児童病院を訪問。両夫人は並んで歩きながら院内を回り、控室で子供や保護者と対話した。

児童病院の見学には、韓国側から女性歌手やアイスホッケーの女子選手らも同行した。金正淑氏が李氏に紹介し、同氏は2月の平昌冬季五輪で南北合同チームを結成したアイスホッケー女子チームについて「われわれ民族に大きな感動を下さいました」とねぎらった。

その後、両夫人は北朝鮮で最高の音楽家養成学校とされる「金元均(キム・ウォンギュン)名称音楽総合大学」に移動。オーケストラの演奏を鑑賞した。金正淑氏は大学で声楽を学び、結婚前はソウルの合唱団の団員だったこともある。李氏も歌手出身で、共通の専門分野で親交を深めた。

両夫人が音楽鑑賞したのは文氏と金正恩氏が首脳会談をしているさなかの時間帯だった。同大への移動中、金正淑氏は「豊かに実った秋の果実のように良い会談になればいいですね」と話しかけ、李氏は「私も会談が本当にうまくいくといいと思います」と応じた。

一方、北朝鮮は18日に平壌の人民文化宮殿で、南北の宗教関係者や市民団体関係者が一緒に会談する機会を設けた。会談の詳細は不明だが、韓国の聯合ニュースは「変化する南北関係をふまえて、市民社会と宗教界などが民間交流を拡大する方策について幅広く意見交換した」と報じた。

非核化や経済成長以外のテーマにもきちんと向き合う姿勢を示す狙いとみられる。

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