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核施設廃棄は「米国次第」 南北首脳が合意文書署名

(更新)

【ソウル=恩地洋介】平壌を訪問中の韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日午前、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と1時間余り会談し、合意文書に署名した。北朝鮮側は非核化を巡り、米国による信頼構築のための措置を条件に寧辺(ニョンビョン)の核施設を廃棄する用意があると表明。ミサイルエンジン試験場の廃止を改めて宣言した。金正恩氏は記者会見で、近くソウルを訪問する意向を示した。

会談は文氏の宿所である百花園迎賓館で午前10時ごろ始まり、11時10分ごろ終了した。韓国大統領府によると、会談は同席者を伴わず二人きりで実施した。会談後、両首脳は「9月平壌共同宣言合意書」に署名した。

生中継による会見に臨んだ金正恩氏は、核に関して「朝鮮半島を核兵器も核の脅威もない平和の地とするため努力していくことを約束した」とのみ強調。「私は文大統領に、近い期日にソウルを訪問すると約束した」と語った。文氏は「南北は今後も米国など国際社会と非核化の最終的な達成に向けて緊密に協議する」と述べた。

合意文書には非核化に関連する2つの措置を明記した。新たな措置は、核施設が集積する寧辺核施設の「永久放棄」。ただし「米国が相応の措置を取るならば」という条件を付けた。かねて北朝鮮が求める朝鮮戦争の終戦宣言などを指しているとみられる。東倉里(トンチャンリ)にあるミサイルエンジン試験場と発射台を、関係国の専門家の監視の下で「永久的に廃棄」するとも明記した。

文書は南北の経済協力にも触れた。鉄道と高速道路の連結事業に関し、年内に着工式を実施すると明記。条件が整えば、中断中の開城工業団地や金剛山の観光事業を再開し、経済共同特区の創設を協議するとうたった。2032年夏季五輪の南北共同開催も盛った。

首脳間とは別に、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防相と北朝鮮の努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相は軍事分野に関する合意文書に署名した。軍事緊張の緩和策として非武装地帯(DMZ)に設置された監視所11カ所を年内に試験撤収する方針などを確認した。

文氏は来週、国連総会で訪れるニューヨークでトランプ米大統領との会談を予定している。会談内容を説明し、2回目の米朝首脳会談の可能性について話し合う見通しだ。

トランプ氏は19日「当面はロケットや核実験はないだろう」とツイッターに投稿した。

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