作業車両200台が浸水 関空「回避へ対策不十分」

2018/9/19 9:14
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台風21号により浸水した関西国際空港で、運航に必要な作業用車両計約500台のうち200台以上が、屋外に駐車していたことなどから水に漬かり、故障したことが19日、航空各社への取材で分かった。関空では旅客便運航が21日に全面回復する見通し。修理や代替車両確保にめどが立ったとみられるが、専門家からは「浸水対策が不十分だった」との指摘が出ている。

浸水被害を受けた車両を動かす作業員ら(10日、関西国際空港)=共同

運航には乗客を乗せる「タラップカー」や貨物コンテナのけん引車、機内食や乗客の荷物を運び込む車など、さまざまな作業車両が必要。飛行機の点検や補修にも高所作業車などが必要だ。

全日空によると、関空で運用している約200台の作業車両のうち半数が故障。浸水した1期島の貨物地区での被害が多かった。担当者は「修理や交換を急いでいる」としている。日本航空もコンテナけん引車など約100台が被害を受け、点検を進めている。

日本貨物航空は高所作業車やトラックなど約10台が浸水した。担当者は「空港の車が高波をかぶるとは想像していなかった」と話した。

防災・危機管理に詳しい関西大の河田恵昭社会安全研究センター長は「関空は高潮による浸水被害が想定されており、車両を駐車場の2階以上に移動させるなどの対策を取るべきだった。想定が甘いと言わざるを得ない」と指摘している。〔共同〕

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