樹脂製フロント窓のスポーツEV、19年春発売へ

2018/9/18 18:00
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京都大学発の電気自動車(EV)メーカーであるGLMは、帝人と共同開発したポリカーボネート(PC)樹脂製のピラーレス・フロント・ウインドーを搭載したスポーツEV「トミーカイラZZ」が「道路運送車両の保安基準(第29条)」を満たす国内認証を取得し、自動車登録番号標(ナンバープレート)を取得したと2018年9月13日に発表した。

GLMのスポーツEV「トミーカイラZZ」特別仕様車(出所:GLM、帝人)

GLMのスポーツEV「トミーカイラZZ」特別仕様車(出所:GLM、帝人)

認証を取得した車体をベースに、18年内に受注生産体制を整え、特別仕様車として19年春の発売を目指す。樹脂製のフロントウインドーを搭載した市販車は世界初となる見込み。

PC樹脂は、ガラスと比べて軽量で、約200倍の耐衝撃性を持つ。共同開発したフロントウインドーには、表面に帝人が開発したコーティング剤によって特殊加工を施し、耐摩耗性を強化ガラス並みに高め、車に適用できるようにした。

Aピラーがなくなったことで視界がより開放的に(出所:GLM)

Aピラーがなくなったことで視界がより開放的に(出所:GLM)

これを約700mm×約1300mmの曲面を持つ一枚板として射出プレス成型し、全体の厚みを6mmに保ちながら窓枠にあたる外側部分を厚さ10mmにするなど改良。窓枠(Aピラー)をなくすことに成功した。

Aピラーをなくしたことで、トミーカイラZZに搭載する窓の重量は11.8kgとなり、従来のガラス窓とAピラーの組み合わせに比べて約36%軽くなった。これにより、電費の向上に貢献できるとともに、オープンカー特有の開放的な視界がより楽しめるとしている。

(ライター 森元美稀)

[日経 xTECH 2018年9月14日掲載]

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