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呼び戻せ、イノベーション(十字路)

2018/9/18 11:30
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かつて銀行は「もうけ過ぎ」と批判された。ところが10年前のリーマン・ショックを境に、収益はダダ下がりだ。今や、グーグル検索で「銀行・もう」と検索すると「もうからない」と予測表示されるほどだ。株式時価総額も収益とともに低下し、上場邦銀を合算しても米銀最大手のJPモルガン・チェース1行にかなわなくなった。

背景に低金利があるのは間違いないが、もう一つ、イノベーションの低下も要因だ。以前はデリバティブ、ノンリコース、メザニンなどのカタカナ用語がメディアをにぎわした。しかし、リーマン・ショック後はこれらを超える新商品があまり生まれていない印象だ。法人顧客が複雑な商品を選ばなくなり、銀行側も力が入らない。

代わって登場したのがリテール向けの金融サービスだ。家計アプリ、スコアリング貸し出し、仮想通貨などだ。しかし、新サービスは主に銀行の外で開発されている。リーマン後、イノベーションは金融界から外部へ流出した。

人をひき付けるサービスやウェブデザインは従来の銀行マンの発想だけでは難しい。スペインのBBVAは、IT(情報技術)ベンチャーと組んでブロックチェーンを使った世界初の企業融資を行った。JPモルガン・チェースは女性の新リーダーを中心に、FINNという新たなモバイルバンキングを開始した。

日本でも、ITネーティブの部下や外部資源を活用する動きは増えているが、海外以上に収益環境が厳しく、残された時間は少ない。緻密な財務指標の計算は銀行員に必要なスキルだ。しかし利ざやが低下した結果、以前ほど利益を生まなくなった。経営者自身のITリテラシーを向上させるとともに、新奇な発想を持った若年層を経営陣に加えるなど、思い切ったイノベーションを急ぐ必要がある。

(マネックス証券執行役員 大槻奈那)

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