2018年9月19日(水)

ウクライナ問題で報復措置 ロシア正教会
コンスタンティノープル総主教庁と関係一部停止

ヨーロッパ
2018/9/15 9:48
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 【キエフ=古川英治】ロシア正教会は14日、キリスト教東方正教会の歴史的な中心地であるコンスタンティノープル(イスタンブール)総主教庁との関係を一部停止すると発表した。ロシア側が管轄権を主張するウクライナの正教会の独立を承認するとの決定に対する報復措置としている。両国は事実上の戦争状態にあり、教会も巻き込んだ紛争が広がっている。

 コンスタンティノープル総主教庁が主催・共催する会議への出席や共同礼拝などを停止する。ウクライナの教会の独立承認手続きの一環として「コンスタンティノープル総主教がウクライナへの使節を違法に任命したため」と説明した。

 ウクライナの正教会はロシア正教会の管轄下の教会と世界の正教会から承認されていないキエフ総主教庁などに分裂している。ロシア正教会傘下の小教区の3割強はウクライナにあるとされ、同国教会の独立をコンスタンティノープルが正式に承認すれば、ロシアは東方正教会の最大勢力の地位を失う可能性がある。

 ロシアのプーチン政権が2014年、ウクライナ領クリミア半島を武力併合し、同国東部にも軍事介入したことで、ウクライナではロシア正教会離れが進んだ。両国の正教会の起源はウクライナの地に成立したキエフ・ルーシ公国の大公が10世紀にコンスタンティノープルから洗礼を受けた時に遡る。

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