全トヨタ労連会長 交渉の焦点、ベアだけでない

2018/9/14 20:07
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トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会の定期大会が14日、盛岡市で開幕した。鶴岡光行会長は記者会見で「ベースアップ(ベア)だけに焦点をあてる取り組みが本当にいいのかは考えなくてはならない」と話した。2018年の春季労使交渉で、ベアの金額を非公表とした会社側の対応に理解を示したものと受け止められている。

春季交渉では会社側がベアの具体額を非公表とするなど異例の決着となった。鶴岡会長は「時代の変化とともに考え方や評価の仕方を含めて少し変えていく時期だ」と指摘。グループの統一要求について慎重に検討していく考えを示した。

一方で「賃金の根元からの高さ、絶対額の要求はしていく」と生産性改善などを理由とする賃上げを引き続き求めていく考えを強調した。

全トヨタ労連は18年の春季交渉でベアに相当する賃金改善分として月額3000円以上とする統一要求を掲げた。傘下最大のトヨタ自動車労働組合も3000円を要求した。トヨタは前年水準である1300円を超えるベアを回答したと外部に説明し、具体的な額は非公表とした。鶴岡会長は「(グループ内の)格差是正を考えた労使の取り組みと理解している。(金額は)非公表だが各社の回答が出なかったのではない。大きな影響はなかった」とした。

会社側は3月、ベア非開示とした狙いについて「グループ各社がトヨタの賃上げ水準との見合いで自社の額を低めに決める慣行を改める」と説明。「具体額が示されなければ統一的な交渉に支障が出かねない」(労組関係者)などと一部で疑問の声もあがっていた。

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