2018年9月19日(水)

北海道電社長、「当面は計画停電せず」

北海道地震
北海道・東北
2018/9/14 22:00
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 北海道電力は14日、京極揚水発電所(京極町)2号機が再稼働し、これまで2割としていた節電目標を撤回した。札幌市内で同日、記者会見した真弓明彦社長は「当面は計画停電を実施しない」と話した。主なやり取りは以下の通り。

記者会見する真弓社長(14日、札幌市)

 ――2割の節電目標を取り下げた。冬にかけて寒くなれば電力需要は増えるが、それでも計画停電は回避できるのか。

 「京極が復旧し、供給力は一定の上積みができた。計画停電は緊急のセーフティーネットであり、今はそれをする状況ではなくなった。さらに苫東厚真発電所(厚真町)を復旧させ、冬の電力需要ピークに備える。建設中の石狩湾新港発電所(小樽市)も10月から試運転するので、活用できないか検討している」

 ――地震発生時、苫東厚真に電源が一極集中していた。

 「当然、電源は需要地に近い方が効率的だ。そこに燃料の運搬や土地の広さもみて、立地を決めていく。苫東厚真を建設した当時はそういったことを勘案していたと思う」

 ――9月末以降としていた苫東厚真の復旧見通しに変更はあるか。

 「点検中だが、今のところ新たに大きな損傷は見つかっていない。従来の復旧計画に変更はない」

 ――既設の発電所の能力増強が遅れていたのではないか。

 「我々は10年、20年先の電源をどうするか、幅広な観点から計画する。具体的には石狩湾新港発電所の建設や北本連系設備の強化などをしている。苫東厚真は火力発電所の中では若い発電所だが、今後も当然、有効活用していく」

 ――2011年の東日本大震災から7年たっているのに、電源設備の増強ができていなかったのはなぜか。

 「設備は青函トンネルの中など、他人の土地を通る。我々の一存で建設できるものではない。その中で最速でやってきたと思う」

 ――道内全域が停電する「ブラックアウト」が起きた原因は。

 「第三者機関の電力広域的運営推進機関で検証の準備がスタートしている。我々からはコメントを差し控えたい」

 ――社長の責任についてはどう考えるか。

 「まずは最大の課題である苫東厚真の復旧に全社一丸となり、注力したい」

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