ドコモ、5G協業で大阪に活力 西日本初の実験施設

NTTドコモは14日、2020年に商用化を目指す次世代通信規格「5G」を使える実験施設「ドコモ5GオープンラボOSAKA」を大阪・梅田に開設した。同様の施設は東京・四谷に続く2カ所目で西日本初。外部企業が無料で5G環境を試せる設備で、協業で関連サービスを増やすとともに、大阪をはじめ西日本の産業の活性化にもつなげたい考えだ。
5Gは現行の第4世代通信(4G)に比べ速度が100倍で、通信の遅れがほとんど発生しない。実証実験として大阪大学の菅本一臣教授などが手掛ける仮想現実(VR)空間での医療講座のリアルタイム遠隔配信、福井コンピュータアーキテクト(福井県坂井市)による建築設計プランをVR空間でモデルハウスとして詳細に体験できる仕組みを扱う。
NTTドコモの高原幸一関西支社長は同日の説明会で「梅田周辺に多く集まるスタートアップ企業や(関西が強みを持つ)電機関連の企業などと5Gを使った協業を進めて大阪を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。