2018年11月21日(水)

セキュリティーソフトのESET、キヤノンITSと合弁設立

科学&新技術
BP速報
2018/9/14 20:00
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日経クロステック

ESETとキヤノンITソリューションズは2018年9月13日、合弁会社のイーセットジャパンを設立し9月1日に業務を開始したと発表した。ESETはスロバキアに本社があるセキュリティーソフト会社で、キヤノンITソリューションズはESETの日本における総販売代理店。イーセットジャパンの所在地は東京都港区、資本金と出資比率は非公開。従業員数は現在10名弱で、逐次追加していくという。カントリーマネージャーには、IT(情報技術)ソフトウエアビジネスに従事してきた黒田宏也氏が就任した。

イーセットジャパンの設立発表会の様子

イーセットジャパンの設立発表会の様子

両社は同日、設立発表会を開催。ESETのリチャード・マルコ最高経営責任者(CEO)は、「日本には15年前に参入しており、新規参入ではない。今日の複雑な脅威に対応するには多層防御が必要。ソリューションが複雑になると、適切な開発と適切な戦略が必要になる。そのために我々は東京にオフィスを開設した」と説明。「我々はセキュリティーソフト市場のリーダーより成長率が高い。日本国内マーケットシェアの3位を目指す」と意気込みを述べた(IDC Japan調べで、同社は現在4位)。

黒田カントリーマネージャーは顧客セグメントについて、中堅企業では10%超のマーケットシェアを得ていると説明。今後は規模が大きく成長が著しい大企業と、市場規模が大きい個人に注力する意向を示した。今後の活動に関しては、(1)顧客ニーズを製品開発に反映する体制作り、(2)大企業向け新ソリューションの導入、(3)セキュリティー情報の発信、(4)ブランドマーケティングの強化──の4点を挙げた。1年目はリソースと組織体制を確立し、1~2年目に新ソリューションを導入。3~5年目はこれまで同様に年2桁の売り上げ成長を続け、トップ3のベンダーになるとのプランを紹介した。

キヤノンITソリューションズは今後も国内総販売代理店として活動する。同社の足立正親社長は、ESETのビジネスはこれまでパソコン・サーバー向けウイルス対策ソフトという部分的なアプローチが中心だったが、企業はサイバー攻撃の多発と巧妙化で会社の信頼失墜や金銭的被害のリスクが増大するという経営課題を抱えていると、現状を分析。「イーセットジャパンと提携し、包括的なセキュリティーのソリューションとサービスをより迅速、タイムリーに提供していく」とコメントした。

執行役員ITインフラセキュリティ事業部の近藤伸也事業部長は、「既存サービスに加えてプロフェッショナルサービスを強化していくため、マルウエアアナリストやフォレンジックアナリストといったセキュリティーエンジニアを育成している」と説明した。

(日経 xTECH 山崎洋一)

[日経 xTECH 2018年9月13日掲載]

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