2019年3月27日(水)

シンガポールの防衛機器大手、米航空部品会社を約700億円で買収

2018/9/13 20:59
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【シンガポール=中野貴司】シンガポールの防衛産業大手シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリングは13日、米航空部品会社MRAシステムズを6億3千万ドル(約700億円)で買収すると発表した。取り扱う航空部品の幅を広げ、民需分野の収益を拡大する狙いだ。

MRAの親会社の米ゼネラル・エレクトリック(GE)と13日までに、全株式を取得することで基本合意した。19年3月末までに買収を完了する計画だ。MRAは米東部メリーランド州に本社を置き、航空機のエンジン収納筒の開発、製造を専門とする。燃料効率を高める技術やデザインに定評があり、米ボーイングや欧州エアバスなどの航空機部品のOEM(相手先ブランドによる生産)を手がける。

STエンジニアリングが買収を決めたのは、より高度な航空機部品を供給できるようにするためだ。これまで床板など基礎的な部品を中心に開発してきたが、構造が複雑で高度なノウハウが必要な収納筒の技術を手に入れ、将来さらに複雑な部品に参入する布石とする。

今後20年間で世界の航空機需要は倍増する見通しで、STエンジニアリングは航空機に不可欠な収納筒の需要も比例して伸びるとみている。既に手がけている航空機・航空機部品の修理、維持業務との相乗効果も大きいと判断した。

STエンジニアリングはシンガポールの政府系ファンド、テマセク・ホールディングスが株式の51%を保有する国策会社。従来主力だった防衛機器だけでなく、近年はロボット事業や都市運営を効率化するスマートシティ関連事業などにも事業を広げている。

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