2018年9月25日(火)

元気な高齢者 秋田に来たれ 北都銀主導の居住拠点着工

住建・不動産
北海道・東北
2018/9/13 21:00
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 北都銀行の主導で秋田市に整備する「秋田版CCRC」の拠点施設の起工式が13日、開かれた。高齢者向け住宅やクリニックなどで構成。秋田駅から徒歩4分という利便性を武器に、首都圏などから健康で元気な高齢者の移住を狙う。人口減少や高齢化が日本最速で進む秋田県で中心市街地活性化も目指す「生涯活躍のまち」の成否は全国から注目を集めそうだ。

秋田版CCRC拠点整備事業でくわ入れをする関係者(13日、秋田市)

 CCRC拠点として建設するビルは地上17階、地下1階で延べ床面積は約7900平方メートル。秋田駅西口から320メートル西にある北都銀行と秋田信用金庫が所有する敷地約1100メートルに建てる。総事業費は約30億円で、2020年9月に完成予定。

 5階以上が元気な高齢者を想定した分譲マンション60戸となる。建築主である北都銀グループの秋田不動産サービス(秋田市)、大京、ミサワホームが分譲する。

 4LDKから1LDKまでの複数の間取りを提供する。マイカー用の駐車場はなく、電車やバスなど公共交通機関を使うことになるが、すでに80件以上の問い合わせが寄せられているという。分譲マンションには150人が住む見通し。

 1、2階は北都銀と秋田信金の支店や調剤薬局、交流スペースが入る。3、4階には内科、歯科、訪問介護ステーション、美容サロンなどのテナントが入る。北都銀と秋田信金の支店やテナントで働く従業員を入れると300人を超すコミュニティーが形成される。

 北都銀は県、市、秋田商工会議所、分譲3社などと協議会をつくり、交流スペースで様々なセミナーを提供する考え。住民が生きがいを感じる仕事づくりにも取り組む。

 北都銀の斉藤永吉頭取は13日、「秋田県の高齢化は課題だが、チャンスでもある。高齢者がいきいきと元気で暮らし長生きできる街にしたい」と話した。秋田商議所の三浦広巳会頭は「中心市街地を元気にするうえで大変なインパクトになる」と期待を語った。

 政府のまち・ひと・しごと創生本部によると、16年4月施行の改正地域再生法に基づく「生涯活躍のまち形成事業計画」を策定した自治体は北海道函館市、青森県弘前市、岩手県雫石町。

 ▼CCRC Continuing Care Retirement Communityの略。直訳すれば「継続的なケア付きの高齢者の共同体」で、仕事をリタイアした人が第二の人生を健康的に楽しむ街という米国から生まれた概念。国は日本版CCRCを「生涯活躍のまち」と命名、中高年齢者が地方や街中に移住し、地域住民と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けられる地域づくりを目指している。

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