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旅客先行、貨物は回復に遅れ 関空第1ターミナル再開

台風21号の被害が大きかった関西国際空港の第1ターミナルが14日から動き出す。関空で8割の航空機が乗り入れる第1ターミナルの一部再開で、復旧は大きく前進。21日をめどに対岸と空港を結ぶ鉄道が再開すればさらに回復が進む。ただ運航再開は旅客便が先行し、貨物地区が浸水した貨物便は本格再開に時間がかかっている。電子部品の輸出など企業の物流への影響は長引く可能性がある。

貨物便はすでに再開している第2ターミナル側を利用する米フェデックスに限られていた。第1ターミナル側に、14日には米UPSが加わり、22便が運航する予定。

ただ貨物会社によっては倉庫の浸水の影響が大きく、実際の全面復旧には時間がかかっている。全日本空輸などは倉庫内の荷物や事務所が浸水。積み荷の確認や貨物の重さを量る機械の動作確認が続いている会社もある。

物流では空港アクセスの制限も足かせとなる。関空と対岸を結ぶ連絡橋はタンカーが衝突した影響で不通となっていた鉄道の運行再開は21日ごろの見通しだが、物流では陸路の復活が不可欠。道路は損傷箇所が片側車線での対面通行となっており、通れるのはシャトルバスや関係車両に限られ、トラックの運行は制限されている。

関西エアポートの試算では連絡道路は1時間あたり片道で車700台、3000人程度の交通量であれば混雑なく通行できるという。だが工事車両などで混雑している時間帯もあり、アクセスの早期改善が課題になる。

大阪国際(伊丹)と神戸空港に関空の路線を暫定的に振り分ける計画が出てきたが、貨物の受け入れ施設は伊丹は国内線のみで、神戸はない。

日本経済新聞社が関空の貨物便を利用している主要31社に10~11日に実施した調査では、9割が成田空港など他空港から振り替え輸送していることが分かった。企業の物流への影響はなお続きそうだ。

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