2018年11月15日(木)

海賊版サイト遮断、法制化に賛否併記 中間報告素案

政治
2018/9/13 12:00
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漫画やアニメを作者に無断で掲載する「海賊版サイト」の対策を議論する政府の有識者会議は13日、中間報告の素案を示した。強制的にサイトを閲覧できなくするブロッキング(接続遮断)を法制化するかは両論を併記した。他の方法で十分な効果をあげられない場合に「政策的な選択肢となり得る」と指摘した一方で「多様な意見があり、合意を見ることはできなかった」と明記した。

政府は4月に海賊版サイトへの緊急対策を決めた

政府は4月に海賊版サイトへの緊急対策を決めた

素案では接続遮断に関して「法律に基づき、公共の福祉を実現するために必要最小限の制約は許される」との文言も盛り込んだが、同時に「憲法適合的な法制度とするためにはさらなる検討が必要」と強調した。政府は同日の議論を踏まえ、月内に中間報告をまとめる方針だ。

海賊版サイトによる著作権侵害については「コンテンツビジネスは大きな危機に直面した」と訴えた。サイトの収益源になる広告を掲載できないようにする仕組みづくりや、正規のサイトの利用を促進する方針を記した。仮に接続遮断を実施する場合に検閲にならないようにするためには、著作権者が自ら遮断を申し立てる司法手続きが手段の一つになると指摘した。

これまでの会議では、海賊版サイトによる利益侵害を主張する出版業界の委員が接続遮断の導入を求めた。一方、接続遮断には全ての利用者のアクセス先を検知する必要がある。通信業界や憲法学者には、接続遮断は法律で禁じる通信の検閲にあたり、憲法が定める通信の秘密や表現の自由に抵触する可能性もあるとの意見が根強くあった。

政府は4月に海賊版サイトへの緊急対策を決めた。悪質な3つのサイトを名指しし、事業者に自主的な遮断を促した。有識者会議は6月に発足し、関係業界の代表や専門家が議論してきた。

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