2018年9月22日(土)

米中小企業景況感、過去最高に トランプ政権下で上昇

北米
2018/9/12 4:27
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 【ワシントン=長沼亜紀】全米自営業者連盟(NFIB)が11日発表した8月の中小企業楽観度指数(1986年=100、季節調整済み)は108.8と前月比0.9ポイント上昇し、過去最高となった。トランプ政権による大型減税や国内消費の拡大という追い風を受け、中小企業が米景気に強い自信を持っていることを示した。

 

8月は指数を構成する10項目のうち、6項目が上昇した。特に「在庫増の計画」が6ポイント上昇し05年以来の高水準に達したほか、「設備投資の計画」も3ポイント上昇して07年以来の水準となった。

 同指数は1973年に調査を開始した。2016年11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利した翌12月に急上昇し、その後も改善傾向が続いていた。NFIBによると、大統領選直後は「事業拡大の見通し」や「販売予測」など企業心理に関する項目がけん引していたが、最近は「設備投資の計画」など実体経済に関連した項目が伸びている。

 

全米の自営業者が加盟するNFIB=ロイター

全米の自営業者が加盟するNFIB=ロイター

調査は労働市場の逼迫ぶりも明らかにした。「埋められない求人がある」と回答した企業が38%に上り、「能力を備えた応募者がほとんどいない」との回答も55%に達した。「労働力の質」を最大の課題に挙げる企業も25%だった。いずれも過去最高水準だ。

 経済調査会社パンセオン・マクロエコノミックスのイアン・シェパードソン氏は「米国内には資本設備の需要増を満たすだけ供給能力がなく、さらなる投資増は貿易赤字を拡大させる」との見方を示した。

▼全米自営業者連盟(NFIB) 1943年に設立された全米最大の中小・自営業者の業界団体で、現在の会員数は32万5000。会員事業所の従業員規模は1人から100人以上まで幅があり、1~6人規模が会員全体の約6割を占める。業種は農業、小売業、製造業、輸送業、建設業など。会員を対象に実施している景気動向調査は内需と雇用動向を推測する重要指標で、特に楽観度指数の注目度が高い。

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