2018年11月19日(月)

米、英仏と共同対処 化学兵器使用に警告

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2018/9/11 21:54
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【ワシントン=中村亮】シリアで大規模な地上戦が始まる懸念が強まる中、米国はアサド政権軍が再び化学兵器を使用するのではないかと警戒を強めている。トランプ政権は10日、政権軍が化学兵器の使用に踏み切れば英国やフランスと共同での軍事攻撃を辞さない構えを示した。

米メディアによると、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は10日、シリア北西部イドリブ県の戦闘について、英仏と緊密に連携して対応すると明らかにした。

米英仏は4月、シリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区でアサド政権軍が化学兵器を使用したと断定して軍事攻撃に踏み切っている。

ボルトン氏はアサド政権軍が化学兵器を再び使えば「(4月の攻撃よりも)はるかに強力な対応をする」と断言。4月は政権軍の化学兵器施設に対象を絞り、105発のミサイルを発射したが、今回は攻撃対象の拡大を検討するとみられる。

トランプ米大統領はアサド政権の化学兵器使用を「レッドライン(越えてはならない一線)」と位置づけてきた。オバマ前政権も同じくレッドラインとしていたが、米軍に威嚇された政権軍が化学兵器の廃棄に応じる姿勢を示したことを受け、軍事行動を見送った。ただ、トランプ氏はこうしたオバマ氏の姿勢を弱腰だと批判してきた。

トランプ政権は当初、ロシアとの協議を通じて政権軍の化学兵器使用を抑える方針だった。しかしロシアはその後、アサド政権支援の姿勢を逆に強化。イドリブ県への攻勢でも政権軍と歩調を合わせている。米軍によるシリア攻撃をけん制する狙いで地中海での軍事演習にも踏み切っており、トランプ政権のロシアとの協調路線は頓挫しつつある。

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