2018年11月18日(日)

工作機械の輸出、8月前年割れ 貿易戦争の影

自動車・機械
中国・台湾
アジアBiz
2018/9/11 16:57
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景気の先行指標と言われる工作機械受注額に頭打ち感が目立ってきた。日本工作機械工業会(日工会、東京・港)が11日発表した8月の工作機械受注額(速報値)は、外需(輸出)額が前年同月比4.4%減となり、21カ月ぶりに前年を割り込んだ。中国市場で米中摩擦の影響から投資の様子見が広がっているとの声も聞かれ、懸念が顕在化しつつある。

受注の水準自体は依然高く各社とも生産に追われる状況は続いている

全体の受注額は国内向けがものづくり補助金の効果もあり2割増となったことで5.3%増の1405億円と21カ月連続のプラスを維持した。ただ、受注の伸びは低下しつつあり、空前の活況を維持してきた工作機械受注が変調期を迎えつつある。

■中国向け輸出が落ち込みか

外需額は781億円で、8月単月の外需額としては17年に次ぐ過去3番目の高水準だった。速報値のため国や地域別の受注額は明らかになっていないが前年割れの大きな要因と推測されるのが、外需のおよそ3割を占める中国向けの受注落ち込みだ。

工作機械大手からは「中国では様子見の状態で、注文の決定が長引いたりする状況になってきている」(オークマ)、「米中摩擦が理由かは分からないが『米国向けの仕事が減り、設備投資を見合わせる』などとはうかがう」(三菱重工工作機械)といった声が聞かれる。

日工会も「米中摩擦の影響が数字として色濃くなっているかというとそこまでではない」とする一方、「マインドとしてマイナスに働いているところは間違いなくある。どうなるかよく注視していかないといけない」と懸念を示す。

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