2018年10月17日(水)

白石容疑者を強盗殺人罪で起訴 座間事件

2018/9/10 15:17
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神奈川県座間市のアパートで2017年10月、男女9人の遺体が見つかった事件で、東京地検立川支部は10日、無職、白石隆浩容疑者(27)を強盗殺人や強盗強制性交殺人などの罪で起訴した。約5カ月間にわたる精神鑑定の結果、刑事責任能力があると判断したが、弁護側も責任能力の有無を争い再鑑定が実施されることも予想され、初公判までに1年以上を要する可能性がある。

白石隆浩被告(ツイッターから)

白石隆浩被告(ツイッターから)

起訴状によると、白石被告は2017年8月下旬~10月下旬、神奈川県座間市の自宅アパートで女性8人に乱暴した上、男性1人を加えた9人をロープで首を絞めて殺害し、現金数百~数万円を奪うなどしたとしている。被害者の1人からは36万円を借りており、返済を免れるために殺害したとしている。

白石被告は殺人容疑などで逮捕されたが、「金銭を奪った」などと供述していることから、より量刑の重い強盗殺人罪などが適用できるとして切り替えた。短文投稿サイト「ツイッター」などで誘い出された自殺志願者の女性らが次々と殺害された今回の事件は裁判員裁判で審理される見通しで、動機の解明などが焦点になる。

捜査関係者によると、事件の被害者が多いため証拠類が膨大で、裁判開始前に争点を絞る「公判前整理手続き」に一定の期間が必要になるとみられる。裁判では刑事責任能力の有無が争われるとみられ、弁護側が再度の精神鑑定を請求し、認められることも予想される。被害者が多かった別の殺人事件でも起訴から公判開始まで長期間を要しており、今回も1年以上かかる可能性が高い。

元東京高裁部総括判事の門野博弁護士は「被害者全員に自殺願望があったとして、弁護側が嘱託殺人や自殺ほう助の成立を主張する可能性もある」と指摘する。

事件の被害男性(当時20)の友人男性(35)は「動機や犯行時の状況など分からないことだらけ。公判で明らかにしてほしい」と訴えた。

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