2018年9月24日(月)

トヨタ、11日から完成車生産再開 13日に全工場通常稼働

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2018/9/10 13:31 (2018/9/10 15:40更新)
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 トヨタ自動車は10日、子会社の北海道の部品工場の復旧を受け、11日から順次、道外の完成車工場の稼働を再開すると明らかにした。13日から、グループで計18ある国内の完成車工場のすべてで通常稼働する。トヨタは10日、北海道の部品工場の復旧状況を見極め、部品調達や物流の対策を練るために全体の9割にあたる16工場を休止していた。

 トランスミッションなどを製造するトヨタ自動車北海道(苫小牧市)は10日午前、一部の設備で生産を再開した。週末に電力の供給を確認し、復旧作業を進めていた。10日夜から11日朝にかけての夜勤で通常の稼働に戻す予定で、道外の完成車工場の再開のめどがついた。

 11日は完成車工場のうち、トヨタの元町工場(愛知県豊田市)、豊田自動織機の1工場、トヨタ車体の3工場、岐阜車体工業(岐阜県各務原市)の1工場は全面再開する。生産中のダイハツ工業の2工場を合わせ、全体の4割強の計8工場が通常稼働になる。トヨタの田原工場(愛知県田原市)、日野自動車など他の工場も一部の生産ラインは稼働し、13日に全工場が通常生産に戻る。

 トランスミッションはトヨタの衣浦工場(同碧南市)でも生産しているが、10日はトヨタグループの9割の工場が休止した。衣浦工場などの代替生産で当面の供給は可能だが、「被災地の生活インフラの復旧を見極め、長期的な影響にも備えるため、調達や物流の対策で一度止めた」(トヨタ)という。

 トヨタ生産方式は良品廉価を実現するため、異常があればすぐに稼働を止め、必要以上の在庫を持たない。そのため災害時は広範囲で、工場を止めるケースが目立つ。トヨタは国内で年300万台強を生産し、背景には10次仕入れ先まで含め、1万社を超える部品メーカーがある。すべての取引先が長期の在庫を抱えることは非効率で「有事の際は一気に止め、一気に再開するのが最も早い復旧につながる」(トヨタ幹部)という方針が背景にある。

 トヨタ自動車北海道のほか、半導体関連製品を製造するデンソー北海道も10日に一部の生産を再開した。だが北海道で最大の火力発電の苫東厚真発電所(厚真町)は停止したままだ。政府は節電を要請しており、今後は電力の使用量が増える時間帯、気候に備え、生産の効率化や自家発電の活用が重要になりそうだ。

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