2019年8月20日(火)

スウェーデン総選挙、与党が第1党維持 極右が伸長

2018/9/10 7:20 (2018/9/10 11:36更新)
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【ストックホルム=森本学】9日投開票のスウェーデン議会選挙(定数349議席)で、ロベーン首相率いる中道左派の与党・社会民主労働党が第1党を維持する見通しとなった。「反移民」を掲げ、一時は第1党をうかがう勢いを見せた極右・民主党は改選前の42議席から62議席へ勢力を伸ばしたが、改選前と同じく第3党にとどまった。

与党にとって厳しい結果となった(9日、ストックホルムで記者の質問に答えるロベーン首相)=AP

与党にとって厳しい結果となった(9日、ストックホルムで記者の質問に答えるロベーン首相)=AP

開票率99.97%の段階での暫定結果によると、社民党は第1党を守ったものの、改選前より12議席少ない101議席で、得票率は約100年ぶりに3割を下回った。第2党で野党の中道右派・穏健党は選挙後、首相に即時辞任を要求した。

しかし大勢判明後、ロベーン首相は支持者らに「我々が最大政党であることは明らかだ」と強調して辞任を否定。極右に対抗するため、与野党の垣根を越えた連携を呼び掛けた。

社民党を中心とする左派連合と、第2党の穏健党を軸に野党の中道右派4党でつくる保守連合は、いずれも得票率が約4割で拮抗。いずれの陣営も過半数に届かず、連立協議は難航が必至だ。

ネオナチの流れをくむ極右・民主党は今回の選挙で移民・難民の受け入れ凍結を主張し、支持を拡大させた。オーケソン党首は9日夜、支持者らに「我々は大きな影響力を手にした」と勝利宣言。連立協議に応じる準備があると呼び掛けた。

左派連合、保守連合ともにこれまで極右との協議を拒んできており、極右の政権入りの公算は小さい。しかし法案の可決などで発言力を高める可能性がある。

15年の欧州難民危機では、スウェーデンに約16万3千人の難民申請者が押し寄せた。民主党の支持拡大には、移民・難民に寛容だったスウェーデン社会の変化がにじむ。

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