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勝ち星恵まれぬデグロム 異例の最優秀投手賞候補
スポーツライター 杉浦大介

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2018/9/10 6:30
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米大リーグ、メッツのジェイコブ・デグロムが防御率1点台と快投を続けている。しかし、チーム成績が低迷していることもあり、30歳のエースはここまで8勝8敗。近年は投手の評価基準で勝敗が重視されなくなっており、この成績でもナ・リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に値するかが話題になっている。史上初めて10勝以下、あるいは負け越してのサイ・ヤング賞投手が生まれるのか。(記録は9月8日現在)

3日(日本時間4日)、敵地で行われたドジャース戦でもデグロムは見事な投球を披露した。プレーオフを争う強豪チームを相手に6回を投げ、2安打1失点。1点をリードされていた五回には自らが右前適時打を放ち、ゲームを振り出しに戻すおまけまでついた。

28試合目の先発を終えた時点で、防御率1.68はリーグ断トツのトップ。230奪三振はリーグ2位だ。3日のドジャース戦まで25試合連続で失点を3以下に抑え、1984年にドワイト・グッデン(メッツ)がマークした「24試合連続」を塗り替える新記録も達成した。

自責点1以下でも勝てぬ12試合

しかし、3日の登板は今季のデグロムを象徴していたのかもしれない。好投して、時には打撃でもチームに貢献しながら、なかなか勝ちがつかない。8月28日のカブス戦でも8回を1失点に抑え、自身が適時打を打ったのにもかかわらず、援護がないまま1-1の同点で降板していた。

ヨエネス・セスペデス、ジェイ・ブルースら主力打者の故障もあって、今季のメッツは得点力不足に悩まされてきた。このため、デグロムの援護率(投手が投げている間に味方打線が取った得点を9回当たりに置き換えた数値)3.57はワースト2位(120イニング以上投げた投手)。これでは勝ち星が増えるはずもなく、5月23日以降は4勝8敗と負けが先行している。

だからといって投球内容が悪くなったわけではない。6月は6試合に先発して防御率2.36、7月は4試合で同1.74、8月は6試合で同1.24。自責点1以下に抑えても勝てなかったゲームがなんと12試合を数えるのだから、不運という以外にない。

「常に相手を無得点に抑えるつもり投げている。0-0のつもりで投げるのが僕のアプローチ。走者を塁にさえ出したくないと考えてきた」

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