「勝ってごめんなさい」大坂冷静さ貫く 悲願の全米初制覇
テニスの全米オープン女子シングルス決勝で大坂なおみ選手(20)が元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ選手(36)を破って優勝した。憧れの相手との対決となった大坂選手は終始落ち着きを保ち、男女を通じて日本勢初の快挙をつかみ取った。

第1セットを先取したものの、第2セット序盤はウィリアムズ選手のパワーに押され、一進一退の展開に。大坂選手はリズムを取り戻そうと深呼吸をする場面も見られた。それでも耐え続け、次第に試合が傾き始める。
ミスが目立ち始めたウィリアムズ選手はいらだちを募らせ、ラケットを地面に投げつけて警告を受けた。その後も冷静さを失い、度重なる警告に泣きながら審判に抗議する場面も。一方、大坂選手は終始落ち着きを保っていた。
マッチポイントを決めたのも、大坂選手の持ち味の力強いサービスエース。優勝を決めると両手で顔を覆い、スタンドにいた母・環さんと抱き合って喜びを爆発させた。
試合後のインタビューでは涙ながらに「みんな彼女(ウィリアムズ)を応援していたのは知っていた。勝ってごめんなさい。セリーナとプレーするのが夢だった」と話した。ウィリアムズ選手は「なおみ、おめでとう」とたたえた。
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