2018年9月24日(月)

シリア緊張高まる 反体制派への攻撃準備加速か

中東・アフリカ
2018/9/8 19:37
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 【カイロ=飛田雅則】シリアの反体制派最後の拠点である北西部イドリブ県で、緊張が一段と高まってきた。ロシアとトルコ、イランの首脳は7日に首都テヘランで会議を開き、アサド政権が準備する反体制派への攻撃をロシアとイランが支持し、自制を求めるトルコと平行線をたどった。アサド政権側はテロ組織掃討を理由に、軍事行動に踏み切るとの観測が強まっている。国連などは人道危機を警戒している。

シリア情勢を巡って開かれたロシア、イラン、トルコの首脳会談(7日、テヘラン)=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は首脳会議で、「アサド政権は全土を統治する権利がある」と語った。イランのロウハニ大統領も「過激派がいなくなるまで戦いは続く」と強調。一方、反体制派を助けてきたトルコのエルドアン大統領は「停戦」を求めて攻撃の阻止を狙ったが、「時間切れ」との見方が出ている。

 シリア人権監視団(英国)によると、7日もイドリブ県ではアサド政権を支援するロシア軍によるとみられる空爆があった。政権軍が同県近郊の南西部に続々と集まっているといい、総攻撃に向けた準備が着々と進んでいるもようだ。

 トランプ大統領がアサド政権に反体制派への攻撃の中止を要求してきた米国は、7日にシリア南部で駐留米軍の演習を始めた。攻撃を支持するロシアをけん制する狙いのようだ。ただ、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討でシリアに介入した米軍は北部のクルド民兵を支援するのが主で、影響力が限られている。

 イドリブには2011年の内戦以降、各地から撤退した武装勢力が集結。戦闘員は数万人にのぼり激戦が予想される。一帯の人口は300万人ほどで、7日の国連安全保障理事会でシリア問題を扱うデミストゥラ特使は「98.5%は普通の市民でテロリストではない」と警告した。多数の犠牲者や難民の発生が懸念される。

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