2019年4月20日(土)

住民ら、支援ないまま復旧作業 北海道安平町

2018/9/8 12:48
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北海道地震の被災地は8日、初の週末を迎えたが、自治体の受け入れ態勢が整っておらずボランティアの支援を受けられていない。震度6強の揺れに見舞われた安平町では少しでも早く元の生活に戻ろうと、住民らが復旧作業に汗を流したが、連日の作業に疲労がにじんでいる。

薬局で棚から落ちた医薬品を元に戻す男性(8日午前、北海道安平町)

薬局で棚から落ちた医薬品を元に戻す男性(8日午前、北海道安平町)

「いつ片付けが終わるんだろうか。気が遠くなるね」。同町で薬や化粧品などを販売する「岸田薬品」の店長、岸田勉さん(65)は床に散らばった商品を棚に戻しながら声を落とす。地震直後から片付けを進めるが、約100平方メートルの店舗の1割も片付いていない。

住民は乾電池やウエットティッシュなど生活品を買い求めて訪れる。8日午前も女性が頭痛薬を買いに来た。岸田さんは「店の中はぐちゃぐちゃだけど、お客さんが欲しい商品があれば探して売っている」と話す。

利用客が来る前に片付けを進めるために早朝から店に出ており、連日の作業に疲労を隠せない。それでも「近くには全壊した建物もある。営業できるだけでもありがたい」と前を向いている。

親子3世代7人で住み、布団の貸出店とクリーニング店を家族で営む女性(70)は「電気は通ったけど、断水はずっと続いて困っている」という。家の隣を流れる小さな川からバケツで水をくみ、トイレや洗濯などの生活用水に利用している。

家の戸は地震でゆがんで外れ、壁は至る所がひび割れた。女性は「余震が怖いが、家は倒壊せずになんとか耐えた。家族3世代みんなで協力して、少しずつ生活を元通りにできれば」と話した。

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