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訪日外国人「早く帰国したい」 北海道地震で被災、困惑

北海道で震度7を観測した地震の被災地は8日、初めての週末を迎えた。電力はほぼ復旧したが、交通インフラといった多くの都市機能は回復の途上。足止めされていた外国人観光客は「早く帰国したい」と焦りを募らせる。大きな揺れに見舞われた町では、住民らが早朝から住宅や店舗の片付けを開始。日常を取り戻そうと汗を流した。

避難所で疲れた表情を見せる外国人観光客(8日午前、札幌市中央区)

避難所として開放されている札幌市中央区の「札幌市中島体育センター」。8日午前には慣れない土地で遭遇した地震で行き先を失ったり、帰国できなくなったりした100人を超える訪日外国人らが身を寄せていた。

「人生で初めての大きな地震だった」。スイス人のマハイア・アルナウッドさん(37)は母国ではめったに起きない地震に動揺した。

2週間かけて北海道内をバスツアーで巡って札幌市で被災した。6日に帰国予定だったが飛行機が欠航。札幌駅で避難所の情報を知り、訪れたという。羽田行きの航空チケットを何とか確保し、「まずは東京に行き、帰国手段を探す」という。

台湾出身のチェン・チャンシェンさん(46)は20回ほど来日した日本好きだ。6日に帰国する予定だったが、地震で欠航になり、停電に陥ったホテルにも延泊はできなかった。途方に暮れながら友人とともに避難所となった体育センターにたどり着いたという。

職員から手渡された毛布にくるまり、避難所となった体育センターの体育室で2晩を過ごした。チャンシェンさんは「2月にも台湾で17人が亡くなる大きな地震があったばかり」というが、「まさか日本でこんなことになるなんて思わなかった」とがくぜんとする。

北京から観光で同市に来た女性(30)は地震を経験するのは初めてで、「すごく怖かった」。宿泊予定のホテルが停電で泊まれなくなり、7日に避難所にやってきた。北京に住む両親と電話で連絡を取り、無事を報告できた。両親は「早く帰ってきて」と心配しているという。

道庁によると、観光のため北海道を訪れる外国人は2017年度は279万人で、前年度から2割以上増加。東日本大震災の影響で低迷した11年度の56万人と比べ、6年で約5倍に増えている。

札幌市は6日午後から同市内に観光客向けの避難所を開設。8日午前の時点で5カ所あり、ほとんどが訪日外国人が利用しているという。市中島体育センターには7日午後には約400人が避難した。アジア系の人が多く、英語や中国語を話せる職員を配置した。

8日午前から新千歳空港行きのバスを随時用意し、出発便の予約が取れている外国人らが次々と空港へ向かい、避難所に残る訪日外国人は正午前には50人ほどになった。

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