2018年11月15日(木)

米軍、シリアで軍事演習 ロシアをけん制

トランプ政権
北米
2018/9/8 6:27
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【ワシントン=中村亮】米軍は7日、シリア南部で軍事演習を開始したと明らかにした。実弾演習を含む100人規模の演習となり、数日間続く見通しだ。ロシアはアサド政権の後ろ盾となり、シリアで影響力を強めている。軍事演習は戦闘力を誇示してロシアをけん制する狙いがあるとみられる。

米軍は駐留するシリア南部アルタンフの駐屯地周辺で軍事演習を始めた。シリア駐留の米軍は過激派組織「イスラム国」(IS)の壊滅を主要任務としており、今回の演習の目的も「ISを撃退する能力を向上させるため」と説明した。

だが実際にはシリアで影響力を強めるロシアに対抗する面が大きい。米メディアによるとロシア軍は最近、アルタンフ周辺にテロリストが潜伏しているとして攻撃する可能性を米軍に通告した。ロシアが攻撃を実行に移せば米軍に被害が出るリスクがあり警戒を強めている。

米メディアによると、ジェフリー・シリア米特別代表は6日、シリア駐留の米軍撤退を「急がない」と述べた。シリアで軍事拠点を築くイラン軍を警戒するためだと説明し、早期撤退を訴えていたトランプ氏も同意したという。トランプ政権はイラン軍のシリア撤退に向けてロシアの協力を模索したが進展は見られず、当面は駐留を継続する方向に傾いた可能性がある。

トランプ政権はシリア北西部のイドリブ県で、アサド政権軍が反体制派に大規模な攻撃を実施した場合に多くの避難民が出ると警戒する。ロシア軍はイドリブ県で空爆を実施しアサド政権を支援しており、トランプ政権は反発している。シリア南部での駆け引きを含めてシリアをめぐる米ロ間の綱引きが激しくなってきた。

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