2018年9月26日(水)

サントリー食品、長野県大町市に天然水工場

サービス・食品
2018/9/7 22:00
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 サントリー食品インターナショナルは7日、長野県大町市にミネラルウオーターの製造工場を建設すると発表した。2019年春に着工、20年末の完成・稼働を目指す。同社の生産拠点は長野県内では初めて。水源地での体験型施設も造る。「水」をテーマに産業振興に取り組んでいる大町市の地域活性化に大きな効果をもたらしそうだ。

天然水の第4の製造拠点を長野県大町市につくるサントリー食品インターナショナル(中央が小郷三朗社長)

長野県大町市に建設する天然水の生産拠点のレセプションの完成予想図

 7日は同社の小郷三朗社長が大町市内のホテルで記者会見し、同市と工場立地協定書に調印したことを発表した。用地は約41万平方メートルで、「サントリー天然水」を製造する。年間生産能力は1000万ケース。投資額は未定だが、百数十億円になる。従業員数は100人規模を想定している。

 サントリーはミネラルウオーターで山梨県や熊本県、鳥取県に計3工場を抱えており、現在の生産能力は9500万ケース。新工場により現時点から約1割増える。ミネラルウオーターの需要が拡大しており、新工場で安定的な供給体制を整える。

 また新工場は水源地の価値を体験できる施設にする。井戸からくみ上げた水に触れたり、北アルプスを望みながらミネラルウオーターを味わうテラスを設置したりするという。

 小郷社長は会見で「よい商品はよい水から、を大切にしてきた。4番目の水源を求めて60を超える候補地から名水に巡り会えた」と述べ、良質な水を安定確保できる大町市の水源を評価した。

 大町市は「水がうまれるまち」というテーマで産業振興に取り組んでいる。市の東側には里山系の水源、西側には北アルプス系の水源があって豊富な水資源に恵まれた環境にある。すでに2社が飲料水の製造拠点を構えているほか、豊かな水を求めて食品会社が進出する動きも出ている。

 大町市も水道の水源である湧き水をペットボトルに詰めた「信濃大町 湧水」を6月から販売している。国際的な食品の評価機関「モンドセレクション2018」で最高金賞を受賞するなど、水源のブランド化に積極的に取り組んでいる。天然水で知られるサントリーの進出で、大町市の事業活動の知名度も大きく向上する。

 会見に同席した大町市の牛越徹市長は「『水と生きる』を理念とするサントリーの立地で、(大町市の)水ブランド戦略が普遍性があると確信した。(サントリーの)企業イメージ、ブランド力を生かして戦略をいっそう展開していきたい」と強調した。

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