2018年9月24日(月)

阿波おどり、チケット販売率6割台に落ち込み
有料演舞場は17.9ポイント減 遠藤市長「厳しい数字」

サービス・食品
地域総合
中国・四国
2018/9/8 6:00
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 今年の徳島市阿波おどりのチケット販売率が6割台に落ち込んだことが7日、明らかになった。有料演舞場は66.5%と遠藤彰良市長が実行委員会の委員長として目標に掲げた昨年実績の84.4%を大きく下回った。実行委では弁護士ら第三者をメンバーにした諮問機関を新たに設置し、課題検証と来年以降の運営体制のあり方について提言を求めることを決めた。

空席が目立つ有料演舞場(8月12日、徳島市)

 チケット販売率は同日午前に開いた実行委で報告された。遠藤市長は「現実を受け止めなければならない。(現在集計中の)収支もかなり厳しい数字になる」と、実行委会合終了後に記者団に語った。

 前夜祭(8月11日)と、8月12~15日まで有名連がホールで演じる選抜阿波おどり、市内4カ所に設置した有料演舞場の合計販売枚数12万6298枚に対し、販売できたのは69.0%にあたる8万7208枚だった。

 特に販売が振るわなかったのが有料演舞場の第2部(午後8時半~10時半)。昨年までは南内町演舞場の第2部のフィナーレ演出で1500人近い踊り子らが一斉に踊り込む「総踊り」が人気を集めていたが、今年は中止になったことですべての開催日で大幅に販売を減らす結果となった。

 昨年の南内町演舞場の第2部はほぼ完売に近い状態だったが、今年は30ポイント以上の減少。実行委の自粛要請にもかかわらず「総踊り」が強行された13日は販売率が50%を下回った。事務局では「日帰り客が増えたため遅い時間帯が悪かった」と説明したが、演出方法の変更がチケット販売に影響したのは明らかだ。

 著しく販売率が低迷したのが市役所前演舞場。15日は雨の影響もあり販売率は第1部(午後6時~8時)が27.2%、第2部が11.6%にとどまった。ただ、天候に恵まれていたにもかかわらず14日第2部も17.7%と低迷。実行委の委員である日本旅行業協会中四国支部徳島地区の浜口剛委員長からは「演舞場として存在していいのかという議論も必要」といった意見も出された。

 今年はチケット販売率の偏りを是正する目的で「総踊り」を中止し、新たなフィナーレ演出を導入したが、今年の販売率の実績からみるとこの判断が裏目に出た格好。遠藤市長は「販売には結びつかなかったが、お客さんは満足してくれたと思っている」と語った。

 実行委は7日の会合で有識者をメンバーとして、今年の運営で浮き彫りになった課題を検証した上で来年以降の運営体制について提言をもらう諮問機関を9月下旬にも設置することを決めた。メンバーの人選は事務局が進める。10月中旬には今年の収支の概要をまとめる予定。年内にも諮問機関の提言を受け、年明けから新たな体制で実行委をスタートさせる。(長谷川岳志)

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