2018年9月26日(水)

四国電、イチゴ生産・販売に参入 銀座千疋屋などと

サービス・食品
小売り・外食
中国・四国
2018/9/7 16:36
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 四国電力と高級フルーツ販売の銀座千疋屋(東京・中央)などは7日、希少価値の高いイチゴの生産、小売りまで一貫して手がける新会社を10月1日付で設立すると発表した。香川県内に栽培ハウスを建設し2019年12月にも初出荷する。地元農家の指導を受けながら一定量を安定的に生産しブランド化する。就農人材も育成し地域活性化にもつなげる。

ともに初の農業参入になる四国電力の佐伯勇人社長(左)と銀座千疋屋の斎藤充社長(7日、高松市)

 新会社「あぐりぼん」(香川県三木町)は資本金5千万円。出資比率は四国電70%、銀座千疋屋20%のほか、流通業のテンフィールド(東京・荒川)9.6%、農家2者が各0.2%。四国電が社長を出し社員数人とパート十数人で運営する。

 栽培するイチゴ「女峰」は甘みと酸味のバランスに優れ、鮮やかな紅色が特徴。甘さ重視の傾向がある昨今にあって、女峰の生産は香川県とその他一部に限られる。ただ、適度の酸味はケーキなど加工用にも需要があり「欲しいときに取り合いになっていた」(斎藤充・銀座千疋屋社長)。1箱15粒6千円前後する高級品だ。

 市場の引き合いが強い女峰の生産拡大と後継者育成を目指していた2農家と、成長エンジンとして農業参入を探っていた四国電の思惑が一致。2農家の取引先で安定確保を期待する2社も加わり「生産、流通、小売りと地域電力が連携する日本初の事業モデル」(四国電)を描くに至った。

 生産施設はハウスや集出荷場など面積約8600平方メートル。地上1メートル程度の作業しやすい位置にイチゴの株を定植する高設養液栽培をする。19年は7月に育苗を始め12月から収穫する。5年後に年間30トン、売上高6千万円を目指す。銀座千疋屋の青果や加工品にとどまらず、販路を広げていく。

 四国電の研究開発子会社、四国総合研究所(高松市)が開発した病虫害を防ぐ発光ダイオード(LED)光源「みどりきくぞう」や栽培環境モニタリングシステムを導入する。

 四国電の佐伯勇人社長は「経験のない農業で汗をかいて、耕作放棄地の解消など次のステップにしたい」と意欲的だ。電気事業は連結売上高の9割を占めるが、人口減などから厳しさを増している。新たな事業領域として、収益確保と地域の活性化を狙う。

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