2018年9月23日(日)

江の島の公道で自動運転バス実証 にぎわう観光地で初

自動運転
BP速報
2018/9/7 18:00
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日経クロステック

 神奈川県と小田急電鉄、小田急傘下の江ノ島電鉄は2018年9月6日、同県藤沢市江の島周辺の公道約1キロメートルの区間で自動運転バス運行の実証実験を始めた。

江の島から対岸のバス停へ向かう自動運転バス

江の島から対岸のバス停へ向かう自動運転バス

 黒岩祐治知事は「観光客が多い公道で実証実験をする意義は大きい。今後の実証を通じて、東京五輪・パラリンピックの開催時には(限定ゾーンを運転者なしで走れる)自動運転『レベル4』で無人運転バスを走らせるところまで進めたい」と述べた。県によると、人通りの多い観光地での自動運転の実験は全国で初めてという。

■東京五輪セーリング会場に

 実証実験は、江の島で開催される「セーリングワールドカップ」(18年9月9日~16日)に合わせたもの。当地は20年の東京五輪・パラリンピックのセーリング種目の競技会場でもある。黒岩知事は世界中の注目が集まる20年までに無人運転にメドをつけたい考えを示した。

出発式であいさつする神奈川県の黒岩祐治知事

出発式であいさつする神奈川県の黒岩祐治知事

 自動運転バスはSBドライブが開発した「日野ポンチョ」の改造車を使う。江の島島内にあるセーリング会場の江の島ヨットハーバーと、江の島対岸にある江ノ島海岸バス停の間の約1キロメートルを、途中のバス停に停車しながら片道約7分で走行する。最高速度は時速30キロメートル。運転席に江ノ島電鉄のバス運転手が座り、必要に応じて運転に介入する。

 運転区間は県内有数の観光地である。島内の狭い道路は歩行者の往来が多く、違法な路上駐車が目立つという自動運転には厳しい環境だ。SBドライブの宮田証最高執行責任者(COO)は「現在の技術水準では何らかの交通規制をしない限りレベル4の無人運転は難しいかもしれない」と述べた。

江の島大橋区間を走行中の自動運転バス車内。運転手はハンドルから手を離している

江の島大橋区間を走行中の自動運転バス車内。運転手はハンドルから手を離している

 今回の実験では、路上駐車がある場合は運転手が手動運転で避ける。歩行者が多い横断歩道では自動的に一時停止し、歩行者がいなくなったことを運転手が目視で確認して出発ボタンを押す。自動車専用の「江の島大橋」区間は完全自動運転で走行する。

 自動運転バス運行は18年9月6日~16日。関係者と、予約した一般モニター約450人が無料で乗車できる。既に予約で満席になっているが、今後キャンセルが出れば予約できる可能性があるという。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2018年9月6日掲載]

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