2018年11月14日(水)

「合意なし離脱計画」が流出、EU離脱巡り英政府 高まる緊張

Brexit
政治
ヨーロッパ
2018/9/7 8:41
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【ロンドン=小滝麻理子】英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、英政府が内々に検討する「合意なし離脱」に備えた文書が6日、明らかになった。政府関係者が手に携えていた文書をカメラマンが撮影したことで発覚。10月の交渉実質期限に向けて時間が限られるなか、英政府内で高まる緊張を浮かび上がらせた。

「オペレーション・イエローハンマー(キアオジ計画)」。撮影された文書にはこう記され、「(2019年3月にEUと)合意のないまま離脱する場合の緊急プラン」と続く。英メディアによるとキアオジは近年個数の減少が著しい鳥の一種だ。

英財務省向けの資料とみられるこの文書によると、政府内の緊急対策を手掛ける関係者が最近2日にわたり各省庁の離脱なし合意に向けた対策や見通しを精査。財務省の目的として「合意なし離脱となった場合に、信頼感が保たれるよう意思疎通の手段を構築する」ことが記され、「特に金融業(の平常心を保つことが)が重要だ」とした。

メイ首相は目標としてきた10月までの合意は可能としているが、アイルランド国境問題など重要案件は進展がほとんどない。英政府は医薬品の備蓄など合意なし離脱に備えた民間部門への助言などを8月に公表。交渉の行方が不透明ななかで、通貨ポンドは乱高下し、市場や産業界の緊張は高まっている。

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