2018年11月13日(火)

ブラジル大統領選首位の極右候補、刺され重傷

中南米
2018/9/7 7:07
保存
共有
印刷
その他

【サンパウロ=外山尚之】10月のブラジル大統領選の極右候補で、世論調査で首位を走るボルソナロ下院議員(63)が6日、選挙キャンペーン中に襲われ、腹部を刺され重傷を負った。大量出血と内臓の損傷により、搬送された病院で手術を受けた。

6日、襲われる直前のボルソナロ氏(ブラジル中部のミナスジェライス州)=AP

ボルソナロ氏は中部ミナスジェライス州を訪れていた。地元メディアの映像によると、人混みの中を担がれて支持者にアピールしていた最中に刺されたとみられる。逮捕された犯人は40歳の男性で、左派の小政党の元党員だと報じられているが、背後関係は明らかになっていない。

搬送先の病院は容体は安定に向かっていると発表した。選対幹部を務める息子はツイッターに「大量の血液を失い、死にかけていた」と投稿した。

事件を受け、市場では株や通貨レアルが買われた。主要株価指数のボベスパは事件が明らかになった午後4時(日本時間7日午前4時)頃から急上昇し、前日比1.8%高の7万6416で取引を終えた。レアルも1ドル=4.05レアルと、対ドルで同2.1%高となった。

市場関係者はボルソナロ氏が復帰すれば選挙戦で極右の同氏が有利になり、選挙戦に出れなくなれば経済界が支援する中道右派のアルキミン前サンパウロ州知事(65)に追い風だと分析する。どちらにせよ、ばらまき政治への回帰を掲げる左派系の候補にとって逆風となるとの思惑から、株や通貨に買いが集まっている。

「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ氏は過激な発言で知られ、特に10月7日の投票日を控えて発言が先鋭化していた。大手調査会社IBOPEの最新の世論調査では支持率は22%と、2位以下の候補に10ポイント以上の差をつけていた。

今なら有料会員限定記事もすべて無料で読み放題

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報