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ダゾーン、スポティファイと連携 低価格プランで顧客開拓

2周年を迎えたダゾーンは、スポティファイとの提携を発表した(6日、東京・港)

英パフォームグループのスポーツ動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」は、スウェーデンの音楽配信大手スポティファイと期間限定のセット料金プランを提供する。ダゾーンはJリーグの独占配信やNTTドコモとの提携で認知度を高めてきたが、膨大な投資額を回収するには利用者の積み増しは不可欠。音楽ファンの取り込みという新機軸で顧客層を拡大する。

これまでダゾーンとスポティファイを利用したことがない新規ユーザーを対象に、料金が安くなるプランを提供する。ダゾーンの通常の月額料金は1890円(税込み)。新プランでは、通常は980円(税込み)のスポティファイの有料プランを追加料金なしで利用できるようにする。有効期間は最大1年間。申し込みは9月8日から10月22日まで受け付ける。

ダゾーンは国内で2016年8月に配信を開始し、1年で100万人の利用者を獲得した。飛躍を後押ししたのは、NTTドコモとの提携プランだった。ドコモユーザーであれば税込みで約1000円と安く利用できることで注目を集めた。ダゾーンは現在のユーザー数を非公表とするが、ドコモのユーザーが多くを占めていると見られる。

スポティファイとの連携でも「今まで入会をためらっていた人を可能な限り獲得したい」(パフォーム・ジャパングループディレクターのマーティン・ジョーンズ氏)と期待を込める。

ダゾーンは17年からのJリーグ放映権を10年間2100億円で獲得し、日本での知名度を高めた。さらに9月からは欧州サッカー連盟(UEFA)のチャンピオンズリーグの独占放映も開始する。多彩なスポーツを楽しめるサービスとしてスポーツファンに定着しつつある。

一方で、利用者やコンテンツの獲得競争は激しさを増している。6~7月のサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会では、NHKがスマホ向けにサッカー中継を観戦できるアプリを無償で提供した。在京民放キー局の動画配信サイト「TVer(ティーバー)」もW杯の試合を配信した。

ダゾーンはプロ野球11球団の主催試合を配信しているが、巨人戦は日本テレビ傘下の「Hulu(フールー)」が扱っている。「海外では米アマゾン・ドット・コムがサッカーやテニスの配信権を獲得している。さらにスポーツコンテンツの獲得競争は拡大する」(情報通信総合研究所の小川敦主任研究員)という見方は強い。

ダゾーンも、世界ボクシング協会(WBA)ミドル級チャンピオンの村田諒太選手の試合を独占配信するなど、新たなコンテンツを開拓する。競争が激化し、放映権が高騰する中、着実に投資額を回収するには利用者獲得の加速が必須の条件となる。ダゾーンはサービス開始から丸2年。通信事業者や音楽サービスとの提携にとどまらない全方向の策を探る3年目となりそうだ。

(企業報道部 松元英樹)

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