2018年9月24日(月)

ウーバー、タクシー配車ようやく始動 名古屋から
フジタクシーと提携して350台

自動車・機械
サービス・食品
2018/9/6 18:30
保存
共有
印刷
その他

 米ウーバーテクノロジーズが6日、日本でタクシー配車のサービスを始めた。名古屋市のフジタクシーグループと提携。ウーバーが提供するスマートフォンのアプリで同市周辺を走る350台が配車できるようになる。今後、全国のタクシー会社と提携して全国展開する方針で、タクシー配車を巡るサービス競争が本格化する。

 「我々の技術を生かしてタクシー産業にイノベーションを起こす」。6日に名古屋市で開いた会見。ウーバージャパンでモビリティ事業の責任者を務めるトム・ホワイト氏はこう力を込めた。

 ウーバーは兵庫県淡路県民局や淡路島の島内タクシー事業者と実証実験を始めた程度で、タクシー配車は全国でまだ手掛けていない。今回の名古屋でのサービス開始が第1弾となる。フジタクシーは名古屋周辺で550台を保有するが、まずは350台が対応する。

 自家用車で客を運ぶライドシェアを米国などで普及させたウーバーだが、日本では「白タク」扱いになり原則禁止されており、事業展開が思うように進まなかった。

 こうした中、ライドシェアは一旦封印し、2017年秋ごろからタクシー配車での市場開拓を試みてきた。日本はタクシー市場が1兆7千億円とされ、世界でも有数の規模を誇る。首都圏を中心に訪日客の足として利用拡大も期待されている。

 もっとも、ウーバーは「日本では複数の都市でタクシー事業者30社以上と契約に向けて協議している」(同社幹部)としていたが、今回のフジタクシーとの契約にも時間を要した。背景にあるのがタクシー会社とのシステム使用料を巡る交渉だ。ウーバーが事業者に提示した金額はタクシー会社が受け入れられる水準を超えていたとされる。

 この間、タクシー配車の競争環境は急激に変わった。配車アプリ「全国タクシー」を運営するジャパンタクシー(東京・千代田)はトヨタ自動車NTTドコモから出資を受けるに至った。全国タクシーのダウンロード数は550万以上、対応車両台数は約7万台と全国の車両の4分の1を占める規模に拡大した。

 国際自動車(東京・港)などタクシー5社とソニーも人工知能(AI)技術を使った配車サービスなどを手掛ける新会社を設立。18年度中にサービス開始を目指す。中国の滴滴出行もソフトバンクとタクシー配車サービスを提供する合弁会社を設立した。

 競合が増える中、ウーバーのホワイト氏は「名古屋のほか、多くの都市で交渉中」と述べ、展開エリアの拡大を進めていく考えを示した。1台のタクシーに同じ目的地に行く複数人を相乗りさせる「カープーリング」などのサービス展開も検討。ようやく始動したタクシー配車サービスで、ウーバーがどこまで存在感を示せるか注目される。

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報