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リーグ3連覇目前 広島支えるぶれぬ強化方針
スポーツライター 浜田昭八

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2018/9/9 6:30
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ただ、現場は当座の苦労をしいられるが、球団の一貫した強化方針の恩恵を今になって受けているといえる。ドラフトでは「よく調査している」といえる指名で成果を上げてきた。その年のドラフトの目玉といわれる選手に執着せず、鈴木を2位、丸を3位指名で素早く押さえるなど、実をとる作戦。高卒2年目で戦力になったアドゥワは、5位のヒット指名だった。

ポジションごとに年齢的な空白をつくらない配慮もされている。今年1位入団の中村奨成は昨夏の甲子園大会で6ホーマーを放った強肩強打の捕手。地元広陵高の出身とあって、球団も獲得に珍しく執着した。営業的にもすぐに起用したいところ。だが、2軍でじっくり捕手術をたたきこまれている。正捕手会沢は30歳、控えの磯村嘉孝は25歳。慌ててデビューさせる必要はないのだ。

広島はまた、優良外国人選手を獲得することでも定評がある。今年はけがで振るわないが、一発の魅力いっぱいのエルドレッドは広島で7年プレーしている。後釜には球団がドミニカに創設したカープアカデミー出身のバティスタがパワーのあるところを見せている。来日してからも育成選手として、じっくり日本野球をたたき込まれた。元大リーガーを短期の穴埋めで獲得してお茶を濁す他球団とは、ひと味違う育成だ。

広島は選手とともに、指導者も育ててきた(右端は緒方監督)=共同

広島は選手とともに、指導者も育ててきた(右端は緒方監督)=共同

選手も指導者も自前で育てる

選手とともに、指導者も育ててきた。緒方孝市監督は広島一筋に現役28年。打守走の3拍子そろった外野手だった。09年に引退後もチームにとどまり、打守走3部門のコーチを務め、監督就任前年の14年には野手総合コーチとして野村監督を支えた。監督1年目の15年は最終戦を落として4位。だが、16、17年は大差で優勝。そして今年である。

ただ、16年は日本シリーズで日本ハムに敗れ、17年はクライマックスシリーズ(CS)でレギュラーシーズン3位のDeNAに敗れた。今年はその二の舞いをしないと引き締めている。「投手を中心に守り勝つ」というオーソドックスな野球。昨年は鈴木の"神ってる"に象徴される、神がかり的な戦いを見せる部分があった。今年はそれが地力として身についている。面白いポストシーズンを展開してくれそうだ。

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