2018年11月17日(土)

KDDI、5G・IoTのイノベーション拠点開設

モバイル・5G
BP速報
2018/9/6 20:00
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KDDIは2018年9月5日、法人ユーザーと共同で第5世代移動通信システム(5G)やあらゆるモノをネットにつなぐIoT向けのサービスを開発する拠点「KDDI DIGITAL GATE」を東京・虎ノ門に開設した。併せて、同社が東京・渋谷を本拠に展開してきたベンチャー企業の育成組織「KDDI ∞ Labo」をDIGITAL GATEに移転。大手企業とベンチャー企業の協業による新たな事業モデルの創出も支援していく。

「KDDI DIGITAL GATE」の開所式に臨むKDDIの高橋誠社長(左から3人目)ら

「KDDI DIGITAL GATE」の開所式に臨むKDDIの高橋誠社長(左から3人目)ら

DIGITAL GATEではデザイン思考とアジャイル開発の手法を採用し、法人ユーザー社内の業務プロセス改革や新サービスの創出などを支援する。具体的には、(1)発想を広げるためのDIGITAL GATE内の見学・体験、(2)ユーザー体験のデザインとMVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)の決定、(3)プロトタイプの構築・検証・改良の繰り返し──という手順で、業務プロセスや新サービスに必要なシステムを構築。一般的なシステム開発と比べ半分程度の期間でローンチさせることを目指す。

そうした開発を促進するため、DIGITAL GATEではKDDIが出資する複数のベンチャー企業も開発プロセスに参画する。具体的には、IoT向け通信サービスを手掛けるソラコム、クラウド向けのシステム開発のアイレット、KDDIとアクセンチュアが共同出資するデータ分析のARISE analyticsなどが、それぞれの事業領域のノウハウを持ち寄る。併せて、KDDI ∞ LaboもDIGITAL GATE内に本拠地を移すことで、法人ユーザーがKDDI ∞ Laboの参加ベンチャーともすぐに会話できるようにし、ベンチャー企業のノウハウを大手企業の事業変革などに生かしやすくする。

KDDIの高橋誠社長はDIGITAL GATEを新設した狙いについて「当社のコンシューマー事業では顧客と通信を真ん中に置きつつ、エンターテインメントや電子商取引(EC)、金融、ヘルスケアなど様々な方向に事業を拡大している。同様に法人事業でも、顧客と通信を真ん中に置きつつ、新ビジネスの創造や収益モデルの変革、業務の効率化、エンドユーザーの体験価値向上などができると考えた。IoTや5Gとデジタルトランスフォーメーションを組み合わせることで、何を起こせるかをこの施設で検証していきたい」と語る。

高橋社長はNTTドコモソフトバンクに対する優位性について「競争の軸は契約数ではなくなる。パートナー企業と共同で、回線の上でいかに新しい価値観、新しい事業モデルを作り上げられるか、そして事業変革を起こせるかといった創造性になる。その創造性の差が通信各社の差になってくるだろう。また、通信会社以外の企業も競合になってくるだろう」としている。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経 xTECH 2018年9月5日掲載]

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